英インサイダー摘発で司法取引、引き渡し請求も-FSAに新たな手段

【記者:Caroline Binham】

3月25日(ブルームバーグ):英国でインサイダー取引発覚の可能 性はほとんどないと決め込んで安心していたトレーダーらが、立件のた めの新たな手段を備えた金融サービス機構(FSA)の追及に直面して いる。

FSAは今週、発足以来最大規模となるインサイダー取引の摘発 を行い、7人が逮捕された。過去の事件がインターンや退職者が関与 するものだったのに対し、2年間のおとり捜査を経て実行された今回 の摘発は、ドイツ銀行とエクサンBNPパリバ、ムーア・キャピタル・ マネジメントの現職の社員を巻き込む大掛かりなものとなった。

ロンドンを拠点とするマクファーレンズのデービッド・バーマン 弁護士は「それが取り締まり機関との協力であれ、共犯者との取引な いし、身柄引き渡し請求の活用であれ、FSAは刑事訴訟で有罪判決 を確保するためのあらゆる障害を取り除きつつある」と説明する。

今月実施された2回の摘発では、インサイダー取引に手を染めた トレーダーを追及するため、通常は麻薬組織や組織暴力を担当する重 大組織犯罪対策庁(SOCA)とFSAが協力していることや、FS Aとしては初の身柄引き渡し請求を行ったことが明らかになった。また、 FSAは今月、初めて司法取引を使って裁判で有罪を勝ち取った。

FSAのトビー・パーカー報道官は「弓を引くための手元の弦が増 えたのは間違いない。われわれはあらゆる手段を縦横に活用するつもり だ」と話す。

CMSキャメロン・マッケンナのサイモン・モリス弁護士はFSA の司法取引について、「免責を与える権限は非常に重要であり、FSA は最近の事件でもできるだけ迅速に訴追することを望むだろう」と指摘。 他人に関する情報を提供する見返りとして、容疑者の一部に訴追を免除 する取引を持ちかけることが可能だと述べている。

原題:U.K. FSA Insider Trading Probe Pursues Old Crime

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