民主・生方氏:党運営の改革を、さもなくば参院選敗退―(Update1)

民主党の生方幸夫副幹事長はブ ルームバーグ・ニュースのインタビューで、小沢一郎幹事長に権限 が集中する現在の党運営を改革しなければ、同党は夏の参院選で敗 退し、 社民、国民新両党との連立与党が参院で過半数を確保できな い「ねじれ国会」が再来する可能性があるとの認識を明らかにした。

生方氏は政策調査会の復活を訴えているほか、小沢氏に対して は自身の政治資金をめぐる問題について国会で説明し、国民から理 解を得られなければ幹事長職を辞任するよう求めている。

生方氏は24日のインタビューで、仮にこうした党改革が実行さ れない場合、「参院選で惨敗してねじれ国会にならざるを得ない。ね じれ国会になることによって衆院選は必ず早まる」と危機感を示し た。

昨年9月の発足当初は70%台の支持率を得ていた鳩山由紀夫内 閣だが、首相自身や小沢氏の資金問題などを受け、支持率は徐々に 低下。共同通信が3月7日に公表した世論調査(同6、7両日実施) では、36.3%と初めて40%を割り込んだ。小沢氏に対しては「幹事 長を辞めるべきだ」との意見が74.8%に達しているという。

党執行部は、こうした内閣支持率低下の中、小沢幹事長に対す る批判を繰り返す生方氏の副幹事長職解任方針を打ち出したが、小 沢氏自身が23日、党の団結を重視する姿勢を示し、これを撤回した。

生方氏は「わたしの考え方は変わったわけではない。次の会議 できちんと幹事長に提言を申し上げて、否定的な答えがあれば、そ の時は職を辞さなければいけない」と述べ、今後の小沢氏らの対応 次第では自ら副幹事長を辞任する構えも見せた。

考え変わらず

上智大学国際教養学部の中野晃一准教授は、参院選の情勢につ いて「民主党が単独過半数を取るのは厳しいのは事実。現状維持が できればいい方だと思う。みんなの党のようなところに票が流れ、 連立3党で過半数を維持できない状況は十分考えられる」との見通 しを示した。その上で、小沢幹事長は選挙のためになるのであれば、 幹事長辞任という「カードをどこでどう切るかは考えていると思う」 との見方も示した。

生方氏は62歳。早稲田大学を卒業後、読売新聞記者を経て経済 評論家などとして活動した。1996年の衆院選で、鳩山首相と菅直人 副総理兼財務相らが結党した旧民主党から出馬し、初当選した。2005 年の衆院選で落選したが、09年の選挙で当選し、現在4期目。

かつての民主党について「幹事長を批判しても別にそれは当た り前の話だし、一年生議員の時に代表と意見が違うからと平気で30 分もやりあうとか、そういう自由さがあった」と振り返る。小沢氏 が大きな力を持った現在の民主党には「小沢さんは中央集権で強い リーダーシップを持ったリーダーが『俺についてこい』でいくとい うのが党の力を一番強めると信じているだろうが、議員の元気がな くなった」と違和感を持つという。

生方氏が有志の仲間とつくった「政策調査会の設置を目指す会」 には、安住淳衆院安保委員長、玄葉光一郎衆院財務金融委員長ら旧 民主党出身者が多く参加している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE