サウジ:女性の雇用推進目指す-商工会議所幹部に選出、女子大設立も

サウジアラビアの女性実業家、ラ マ・スライマン氏(43)が昨年12月、ジッダ商工会議所の副会頭に選 出された。

このことは世界の大半の地域ではニュースではないかもしれない が、サウジではニュースだった。スライマン氏はサウジの歴史上、こ のようなポストに就いた初めての女性だ。

スライマン氏は紅海を望むビルの10階にある会議室で「アブドラ 国王の下、われわれは女性がこれまでよりずっと多くの機会を享受でき る国に変化している」と語る。アバーヤと呼ばれる黒いロングドレスと 長袖のローブに身を包み、頭にはスカーフを巻いている。

世界最大の石油輸出国であるサウジでは、就労人口のうち女性が占 める割合はわずか15%。アブドラ国王は女性の雇用を増やす政策を推 進している。サウジの大学生のうち約6割が女性。働く女性が増えれば 地元企業や国際企業は高いスキルを持った社員を確保できるようにな る。技術面で熟練を積むことによりサウジはエネルギー産業からの多様 化を遂げられる可能性もある。

バンク・サウジ・フランシのチーフエコノミスト、ジョン・スファ キアナキス氏は「女性の労働人口が増えれば生産性が向上し」、雇用が 拡大すると予想。「女性を雇用することにより政府は教育への投資の見 返りを得ることができる」との見方を示す。

サウジで事業展開している国際企業の大半は、米化学メーカー大手 のダウ・ケミカルや米石油大手エクソンモービル、エンジニアリング欧 州最大手、ドイツのシーメンスなどエネルギー関連が占める。

アブドラ国王(85)は昨年9月、サウジ初の男女共学の大学を設 立。リヤドでは約2万6000人が学べる女子大学を建設中だ。政府が運 営するサウジ人権委員会のバンダル・ビン・モハメド・アイバン委員 長によると、女性も法律や工学系の学位を取得できるようになった。 以前は女性が取得できる学位は医学や教育の分野にほぼ限定されてい たという。

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