東レ:炭素繊維10-15%値上げ、4月分から-原燃料高騰(Update1)

炭素繊維で米ボーイング社と長 期の納入契約をしている東レは25日、4月出荷分から炭素繊維を平 均10-15%値上げすると発表した。主原料であるアクリロニトリル などの原燃料価格の高騰が続いていることなどが理由。コスト上昇が 自助努力で吸収できる範囲を超えたため値上げに踏み切ったとしてい る。

広報室の山縣義孝課長代理によると、全面的な一斉値上げで、航 空機や釣り竿、ゴルフクラブなどの高機能品から、産業用素材として 使われる汎用品までが値上げの対象となるという。

同社の炭素繊維事業は2008年以来の石油価格の上昇に伴い、ア クリロニトリルが高騰。半面、出荷は直後のリーマン・ショックや炭 素繊維を使ったボーイングの旅客機B787の納期延期で在庫調整を 余儀なくされ値上げしにくい状況が続いていた。

しかし、ここにきてB787の出荷も進む見通しとなった。在庫 調整が進むと同時に、需要にも回復の兆しが見え始め、値上げが許容 されやすい環境も整い始めた。東レでは今後も炭素繊維需要は拡大す るとみており山縣氏は「今後の生産拡大を考えれば、投資のための利 益も確保したい」と述べた。

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