途上国のサムライ債発行、01年以来の高水準に-政府保証でコスト低下

日本政府の保証が付くことで途上 国の円建て外債(サムライ債)の発行コストは低下しており、みずほ 証券は、今年の発行額が2001年以来の高水準になると予測している。 年金基金もサムライ債投資に前向きだ。

みずほ証券の石原哲夫シニア・クレジットアナリストは、国際協 力銀行(JBIC)が保証プログラムの対象をアジア諸国からすべて の国に拡大するなかで、途上国のサムライ債発行は今年、27%増の 3500億円に達するとの見通しを示した。ブルームバーグのデータに よると、昨年は4カ国が起債し、発行総額は2750億円と5倍増に膨 らんだ。

フィリピンはすでにサムライ債発行で1000億円を調達し、イン ドネシアやトルコも発行計画を表明。メキシコからハンガリーまでさ まざまな国が、借り入れコストが2年ぶりの低水準にある機会をとら え、発行を検討している。野村証券の指数によると、過去1年間のサ ムライ債リターンは日本国債を10倍上回っており、日本の投資家は 積極的に購入している。

損保ジャパン財務企画部運用計画グループの黒田泰則グループリ ーダーは、投資意欲はかなり強いとし、年金や保険会社にとってジャ ンク債投資はリスクが大き過ぎるため、JBICの保証がある債券は 比較的魅力があると述べた。

野村証券によると、サムライ債は日本国債に対する利回り上乗せ 幅(スプレッド)が24日時点で144ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)と、08年2月以来の低水準。スプレッドは今年に入って 25bp低下した。

事情に詳しい関係者2人によると、JBICは「サムライ債発行 支援ファシリティ(MASF)」の対象国を4月からすべての国に広げ る可能性がある。2人は最終的な決定前だとして匿名で語った。

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