欧州首脳、ギリシャ支援めぐり論戦-ECB理事がIMF関与に警告

欧州連合(EU)首脳が、ギリ シャへの金融支援の可能性をめぐり論戦を繰り広げている。欧州中 央銀行(ECB)のビニ・スマギ理事は、ドイツが国際通貨基金 (IMF)の関与を求めていることについて、ユーロの信認低下に つながりかねないと発言した。

ベルリンで政府当局者が匿名を条件に記者団に語ったところに よれば、EU首脳会議の開幕が迫るなか、ドイツはIMFへの支援 要請に対する支持が拡大しているとみている。同当局者によると、 メルケル独首相は依然として、首脳会議での支援決定の可能性を否 定しており、加盟国が一致して共同声明を出せるかどうか疑問を抱 いているという。

ギリシャをめぐるEU加盟国の意見の不一致と、財政問題がポ ルトガルに飛び火するのではないかとの懸念から、ユーロは対ドル で10カ月ぶりの安値を付け、スイス・フランに対しては過去最安 値となった。格付け会社フィッチ・レーティングスは24日、ポル トガルの信用格付けを1段階引き下げ「AA-」とした。

ビニ・スマギ理事は独週刊紙ツァイトとのインタビューで、I MFへの支援要請は欧州が域内の秩序を維持できないことを露呈し、 ユーロの「安定に悪影響をもたらす」可能性があると指摘。「ユー ロは国際機関という外部からの支援がないと存続できない通貨とい うイメージを持たれるだろう」と語った。

ユーロは対ドルで一時、1.1%安の1ユーロ=1.3333ドルと、 2009年5月以来の安値を付けた。スイス・フランに対しては9営 業日続落し、1ユーロ=1.4233フランと、1999年のユーロ導入以 来最安値となった。

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