ボーブ氏:金融株、今後2-3年で4倍に上昇も-貸し倒れの減少で

ロッチデール・セキュリティー ズのディック・ボーブ氏は、1930年代以降で最大の米株式相場の上げ をけん引してきた銀行株が向こう2-3年で4倍に跳ね上がる可能性 があるとの見方を示した。貸し倒れの減少が理由。

ボーブ氏はブルームバーグの電話インタビューで、「株価は今後 さらに上昇するだろう」と述べた上で、「手掛かりになるのは貸倒 損失の減少だ。投資家が銀行株に注目しているのはこの一点だ」と 続けた。

S&P500種株価指数の金融株価指数は、1年前に17年ぶり安 値を付けて以来これまで162%値上がりした。リセッション(景気 後退)対策として米政府が8兆ドルを超える融資あるいは債務保証を 実施したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が事実上のゼロ金 利政策を継続しているのが背景にある。

ボーブ氏はサブプライム(信用力の低い借り手への融資)住宅 ローン市場の崩壊に伴う金融機関の評価損計上はすでに「底」を付 けていると語った。サブプライムローン市場崩壊による損失は約1 兆8000億ドルに上り、2008年に信用市場は凍結した。

同氏は金融機関の利益は減少が予想されているものの、貸倒引 当金の縮小が金融株の買い材料になるとの見方を示した。ブルーム バーグがまとめたアナリスト予想平均によると、S&P500種金融 株価指数に採用される金融機関の今年1-3月(第1四半期)利益 は前年同期比33%減が予想されている。4-6月期は63%増が見 込まれている。

ボーブ氏は、「投資家はファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条 件)を心配するよりも貸倒引当金の減少を見込むことにした」と述 べた上で、「ファンダメンタルズは良好ではない。第1四半期の金 融機関の業績も特に力強い結果は示されないだろう。しかし融資の 質が向上していることは明らかになるだろう。それこそ市場参加者 の探している材料だ」と続けた。

原題:Bove Says Bank Stocks May Quadruple by 2012 on Reduced Loan Losses

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