財務相:財政健全化法を今国会提出へ-財政運営5項目公表(Update1

菅直人副総理兼財務相は24日夜、 2010年度一般会計予算の成立を受けて記者会見し、「財政健全化法」 の今国会提出や、デフレ脱却に向けた取り組みの強化などを柱とする、 今後の経済財政運営の重点5項目を発表した。財務相は、財政健全化 法案について「当然、財政再建に向かう考え方、道筋を盛り込んだも のになる」と述べた。

5項目には、財政健全化法とデフレ脱却方針のほか、①行政刷新 会議を中心とした歳出の無駄削減②政府税調での所得税と法人税、消 費税の積極的議論③成長戦略の具体化や番号制度の検討、新年金制度 の検討-が盛り込まれた。

菅財務相は財政健全化法案を法律として提出する意義について、 すでに自民党が「財政健全化責任法」を参院に提出していることから、 「国民的な超党派の場で議論することが、国難とも言える今の時期に は必要だ」との認識を示した。

政府は今年6月ごろまでに、経済財政運営指針の「中期財政フレ ーム」や、中長期の財政健全化の道筋を示す「財政運営戦略」を策定 する。菅財務相はこれらを所管している仙谷由人国家戦略相を軸に調 整することが望ましいとの考えを明らかにした。

財政健全化を目指した法律については1997年に橋本政権が策定 した財政構造改革法が、景気低迷時の対応を盛り込んだ「弾力条項」 の仕組みがなく、翌年に凍結された前例がある。菅財務相は「経済の 急激な変化に対応する項目」を盛り込む方針も示した。

一方で、デフレ脱却については「市場任せではデフレの原因とな っているお金の循環不全は解消できず、デフレ解消は困難だ」と指摘。 その上で「税と財政出動によってお金の潤沢で安定した循環をもたら し、仕事と雇用を生み出す方策を検討する」としている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE