ポルトガル「AA-」に格下げ、見通しネガティブ-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティン グスは、ポルトガルの信用格付けを1段階引き下げ「AA-」とし た。欧州の経済弱体国の財政が悪化し債務履行で困難に直面するリ スクがあらためて浮き彫りになった。

従来の格付けは「AA」。フィッチの24日の発表によると、見 通しは「ネガティブ」。ネガティブは一段の格下げの可能性が格上 げの可能性よりも高いことを意味する。フィッチは、今年または 2011年の経済成長や財政状況が期待に届かない場合は一段の格下げ につながると付け加えた。

フィッチのアソシエートディレクター、ダグラス・レンウィッ ク氏はリポートで、「マクロ経済および構造面での相対的な弱さと いう背景に、相当大きな財政面の衝撃が加わり、ポルトガルの信用 力が低下した」と説明。「ポルトガル経済は世界的な景気悪化によ る影響が不相応に大きかったわけではないが、回復の見通しは域内 の他の15カ国に比べ弱い。これが中期的に財政への圧力になるだろ う」と分析した。

フィッチは、ポルトガルの国内総生産(GDP)は標準的な 「AA」格付け国に比べ「かなり低い」とした上で、「ポルトガル が持続的成長軌道に乗り、財政目標を達成している証拠や、生産性 と競争力を向上させる一段の構造改革の実施があれば、格下げ圧力 は後退するだろう」と指摘した。

ポルトガルは財政赤字を今年、GDPの8.3%まで引き下げる計 画。政府は今年の成長率を0.7%と予想している。昨年はマイナス 1%。

ポルトガルの10年国債とドイツ国債の利回り格差は1bp拡大 し125bpとなった。ポルトガル債をクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)で保証するコストはほぼ1カ月ぶりの高水準。C MAデータビジョンによれば、CDSスプレッドは6bp上昇の 140bp。ユーロはロンドン時間午後零時27分現在、1.2%安の1ユ ーロ=1.3343ドルで取引されている。

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