TB落札利回り0.12%乗せ、決算期末で-最後の企業オペは需要増加

財務省が実施した今年度最後の国 庫短期証券(TB)3カ月物の入札では、最高落札利回りが3週間ぶり に0.12%台に上昇した。市場で投資家の買いが少ない中、期末を控え て在庫増加を警戒したディーラーの応札が慎重になった。

TB97回債の入札結果は、平均利回りは0.1187%と前回比

0.0005%低下したものの、最高利回りは同0.0007%高い0.1203%と なり、市場予想(0.118%)を上回った。入札前は0.118%に買いが入 っていたが、入札後は平均利回りの0.1187%に売りが出ている。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「23日に国債が大量に償還さ れたが、TBは前週に引き続き投資家の目立った買いが見られない。デ ィーラーも期末に持てる在庫の量には限りがある」と話す。

足元のレポ(現金担保付債券貸借)金利は0.105%付近と、実質 的な下限で推移しており、資金手当ての不安は小さい。日本銀行が実施 した国債買い現先オペ(3月26日-4月2日)の最低金利が下限

0.10%に低下したほか、期末・期初物(3月31日-4月1日)の全店 共通担保オペの最低金利も3回連続の0.10%だった。

期末を控えてTB購入に慎重な銀行が、期末の資金繰りが固まる までレポで手元資金を運用しているとの見方もある。ただ、寺田氏は、 「いくら資金手当てが容易にできても、決算期末の持ち高を膨らませづ らい」と言い、入札後は新発TBの売り意欲が強い。

最後の企業金融支援特別オペ

日銀はこの日、最終回となる企業金融支援特別オペ(3月29日- 6月16日)を実施した。金融機関の利用額は8775億円と、29日の期 日到来額6574億円を上回り、全体の残高も5兆5259億円に増えた。

日銀は2008年の金融危機に伴う信用不安に対応して、企業金融 支援を積極化。企業が発行するコマーシャルペーパー(CP)など民間 企業債務を担保に資金を無制限に貸し出す企業金融支援特別オペを 2009年1月に導入した。金融機関の利用残高は一時7兆円を超えて推 移したが、今月の終了が決まって以降、他の資金供給オペに需要が乗り 換わり、徐々に減少していた。

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