ゆうちょ銀預入限度額2000万円に引き上げ、日本郵政改革案

政府は24日、日本郵政の事業改革案 を公表した。民間金融機関が反発していたゆうちょ銀行の預入限度額の 引き上げは、現行の1000万円から2000万円に拡大する。早ければ2010年 中にも適用される見通し。

亀井静香金融・郵政担当相は同日午前に国会内で会見し、ゆうちょ 銀の預入限度額について、「新しい限度額に移行後、預金のシフトの状 況をみて、引き上げるか、下げるかを判断していきたい」と述べ、民間 金融機関の経営に一定の配慮をにじませた。改革案では、郵政改革法案 の施行に合わせて見直しを検討することを盛り込んだ。

新経営体制は、現在の持ち株会社である日本郵政と郵便事業会社、 郵便局会社を統合して親会社とし、傘下にゆうちょ銀とかんぽ生命保険 を置く。政府の日本郵政に対する出資比率は、経営上の重要事項を拒否 できる3分の1超とし、100%売却する方針だったかんぽ生命やゆうちょ 銀の株式については親会社に3分の1超の保有を求めた。

亀井担当相は、日本郵政に全国一律のユニバーサルサービスを義務 付けるが「過度な政府の関与は自主性が損なわれ、活力を失っていく危 険性がある」と指摘。日本郵政の経営の自由度を確保することからも政 府出資は「3分の1超に落ち着いた」と述べ、必要最小限にとどめたと の認識を示した。

最終案公表後に会見した大塚耕平担当副大臣は、ゆうちょ銀の限度 額引き上げは「預金保険法の中で行われる」とし、保護範囲は民間金融 機関と同じ1000万円までになると言明。日本郵政などへの政府出資を3 分の1超にする時期については「検討中」と述べるにとどめた。政府は 4月中に同法案を今国会に提出し、成立に合わせて新限度額に移行する。

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