米国株:続伸、S&P500種は1年半ぶり高値(Update1)

米株式相場は続伸。S&P500 種株価指数は1年半ぶりの高値に上昇した。鉄鋼や半導体への需要拡 大の兆しで、景気回復が力を増しつつあるとの見方が強まった。

鉄鉱石生産のクリフス・ナチュラル・リソーシズが鉄鋼株の上昇 をけん引。ブラジルのヴァーレが鉄鋼石の価格を引き上げたとの報道 が手掛かりになった。半導体最大手インテルを中心に、半導体銘柄も 軒並み上昇。半導体ファウンドリーの台湾積体電路製造(TSMC) が2010年の世界生産見通しを上方修正したことを好感した。

建設機器のキャタピラーや食品大手クラフト・フーズが中心とな ってダウ工業株30種平均を押し上げ、同株価指数は約2週間ぶりの 大幅高。欧州各国がギリシャへの金融支援の枠組みで合意に近づいた ことも、主要株価指数の上げ幅拡大につながった。

S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1174.17。終値ベ ースで08年9月26日以来の高値。ダウ工業株30種平均は102.94 ドル(1%)上昇の10888.83ドルと、ほぼ18カ月ぶりの高値とな った。

ルーミス・セイルズで資産運用に携わるデービッド・ソワビー 氏は「企業の増収ペースが加速し始めており、今四半期の利益は前 年同期比で40%近く増えるだろう」と指摘。「これが株価の驚くべ き押し上げ要因になっている」と述べた。

S&P500種株価指数は2009年3月に付けた12年ぶり安値から 74%上昇。経済がプラス成長を回復したことや企業業績の記録的低 迷が終了したことが背景にある。S&P500種構成銘柄全体の09 年10-12月(第4四半期)純利益は、前年同期比で07年4-6 月(第2四半期)以来初の増加に転じた。ブルームバーグがまとめた アナリスト調査によると、10年1-3月(第1四半期)の利益は前 年同期比30%増加する見通し。

クリフス・ナチュラルやUSスチールが高い

クリフス・ナチュラル・リソーシズは6.9%高の69.72ドル と、2008年9月以来の高値。09年売上高で米2位の鉄鋼会社US スチールは4.9%高。S&P500種の鉄鋼株指数は4.6%上昇した。

ブラジルのヴァーレは一部鉄鉱石の価格を4月1日から3カ月間 2倍以上に引き上げたと、ブラジル紙バロル・エコノミコが報じた。

S&P500種の資本財・サービス株指数はセクター別10業種中の 値上がり率で上位に入った。複合企業ゼネラル・エレクトリック(G E)やキャタピラーがけん引した。GEは1.4%高。キャタピラーは

4.1%上昇。

「自信強める」

オールド・ミューチュアル・グローバル・インデックス・トラッ カーズ・ファンド(ボストン)の最高執行責任者(COO)、ボブ・ タル氏は「市場参加者はやや自信を強めたようだ」と指摘する。

インテルは1.9%高。フィラデルフィア半導体指数は2.3%上 昇し、日中の水準としては08年8月以来の高値を記録した。S&P 500種の半導体株指数は2%高。1年7カ月ぶりの高値で終え、産業 別24種の上昇率トップとなった。

半導体需要

台湾のTSMCは、世界の半導体生産が今年は22%増加すると の見通しを示した。従来予想は18%増だった。台湾紙、経済日報が 同社の張忠謀(モリス・チャン)会長兼最高経営責任者(CEO)の 話を基に報じた。

多機能携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」のメーカ ー、アップルは1.6%高の228.36ドルと、過去最高値を付けた。

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