3月23日の米国マーケットサマリー:S&P500種が1年半ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3504 1.3558 ドル/円 90.38 90.14 ユーロ/円 122.04 122.21

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,888.83 +102.94 +1.0% S&P500種 1,174.17 +8.36 +.7% ナスダック総合指数 2,415.24 +19.84 +.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .97% +.01 米国債10年物 3.69% +.03 米国債30年物 4.60% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,103.70 +4.20 +.38% 原油先物 (ドル/バレル) 81.91 +.31 +.38%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが主要通貨の大半に対して 下落。フランスとドイツの首脳が国際通貨基金(IMF)を中心とし たギリシャ救済で合意したことが当局者の話から明らかになった。こ れを嫌気し、ユーロ売りが出た。

スイス・フランは対ユーロで8日連続高。これは過去1年5カ月 で最長。スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が景気改善に伴いスイ ス・フランの上昇を容認するとの見方が背景だ。英ポンドは下落。2 月の英インフレ率が予想を下回る伸びだったことから、イングランド 銀行(英中銀)が景気回復促進のために政策金利を過去最低水準で据 え置くとの見方が強まった。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏 は「IMFに頼るのは本当の意味で問題解決にはならない」と述べ、 「債務を金融システムのある部分から他の部分へと移すだけだ。ユー ロを売り持ちにしている参加者が買い戻しを強いられる可能性はある が、それでもユーロはこの先下げるだろう」と語った。

ニューヨーク時間午後1時57分現在、ユーロが対ドルで前日比

0.4%安の1ユーロ=1.3499ドル(前日は1.3558ドル)。ユーロは 対円では0.2%下げて1ユーロ=122円ちょうど、前日は122円21 銭だった。この日のドルは円に対して0.2%上げて1ドル=90円35 銭(前日は90円14銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は1年半ぶりの高値に 上昇した。鉄鋼や半導体への需要拡大の兆しで、景気回復が力を増し つつあるとの見方が強まった。

鉄鉱石生産のクリフス・ナチュラル・リソーシズが鉄鋼株の上 昇をけん引。ブラジルのヴァーレが鉄鋼石の価格を引き上げたとの 報道が手掛かりになった。半導体最大手インテルを中心に、半導体 銘柄も軒並み上昇。半導体ファウンドリーの台湾積体電路製造(T SMC)が2010年の世界生産見通しを上方修正したことを好感した。

建設機器のキャタピラーや食品大手クラフト・フーズが中心と なってダウ工業株30種平均を押し上げ、同株価指数は約2週間ぶり の大幅高。欧州各国がギリシャへの金融支援の枠組みで合意に近づ いたことも、主要株価指数の上げ幅拡大につながった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.7%高の1174.17。終値ベースで08年9月26日以 来の高値で引けた。ダウ工業株30種平均は102.94ドル(1%)上 昇の10888.83ドルと、ほぼ18カ月ぶりの高値。

ルーミス・セイルズで資産運用に携わるデービッド・ソワビー 氏は「企業の増収ペースが加速し始めており、今四半期の利益は前 年同期比で40%近く増えるだろう」と指摘。「これが株価の驚くべ き押し上げ要因になっている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ変わらず。あすの5年債入札を控え、様子見姿 勢が広がった。

2年債利回りは下げ幅を縮小。23日実施された2年債入札(発 行額440億ドル)では投資家の需要が昨年12月以降で最低となった。 米シカゴ連銀のエバンス総裁が金融当局の「景気刺激的」な政策ス タンスが少なくとも6カ月は続く公算が大きいと発言したことを材 料に、短期債は一時、上昇した。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーディング責任者、セオド ア・エーク氏は2年債入札について、「非常に力強い入札とはいえ ない」とはしながらも、「きょうから3日間の入札は好調な出だし となったようだ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時56分現在、既発2年債の利回りは前日比1ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.96%。同年債(表 面利率0.875%、2012年2月償還)価格は1/32上げて、99 27/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ドル先安観から代替投資先とし ての金の魅力が増し、前日の3週間ぶり安値から上昇した。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は一時0.5%上昇した が、米中古住宅販売が2月に減少し、3カ月連続マイナスとなった ことで上げ幅を縮小した。2009年には金は24%上昇した一方、ドル は4.2%下落している。

ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マシュ ー・ジーマン氏(シカゴ在勤)は、「住宅統計の発表後、ドルの魅 力は薄れたようだ。金の最近の下げで、押し目を拾う動きがみられ る」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比4.20ドル(0.4%)高の1オンス=1103.70ドルで 取引を終了。22日には1092.10ドルと、中心限月としては2月25日 以来の安値を付けた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続伸。株価の上昇に加え、米燃料在庫が 減少したとの予想から買いが集まった。

原油は一時0.7%上昇。S&P500種株価指数が18カ月ぶり高 値となった17日の終値を上回って推移したことが手掛かりとなった。 米エネルギー省のエネルギー情報局(EIA)が24日に発表する3 月19日終了週の在庫統計では、ガソリン在庫のほか、ヒーティング オイル(暖房油)とディーゼル油を含む留出油在庫の減少が明らか になると予想されている。

シティグループ・グローバル・マーケッツ(ニューヨーク)の エネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は、「原油市場はひた すらS&P500種の動きを追っている。トレーダーはS&Pと原油 の相関関係に留意する習慣がついた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前 日比0.31ドル(0.38%)高の1バレル=81.91ドルで取引を終了。年 初からは3.2%上昇。

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