NY外為:ユーロ下落、IMF主導のギリシャ支援観測で

ニューヨーク外国為替市場で はユーロが主要通貨の大半に対して下落。フランスとドイツの首脳 が国際通貨基金(IMF)のギリシャ救済での役割に合意したこと が当局者の話から明らかになった。これを嫌気し、ユーロ売りが出 た。

スイス・フランは対ユーロで8日連続高。これは過去1年5カ月 で最長。スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が景気改善に伴いス イス・フランの上昇を容認するとの見方が背景だ。英ポンドは下落。 2月の英インフレ率が予想を下回る伸びだったことから、イングラ ンド銀行(英中銀)が景気回復促進のために政策金利を過去最低水 準で据え置くとの見方が強まった。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏 は「IMFに頼るのは本当の意味で問題解決にはならない」と述べ、 「債務を金融システムのある部分から他の部分へと移すだけだ。ユ ーロを売り持ちにしている参加者が買い戻しを強いられる可能性は あるが、それでもユーロはこの先下げるだろう」と語った。

ニューヨーク時間午後3時51分現在、ユーロが対ドルで前日 比0.4%安の1ユーロ=1.3499ドル(前日は1.3558ドル)。ユーロ は対円では0.1%下げて1ユーロ=122円9銭、前日は122円21銭 だった。この日のドルは円に対して0.3%上げて1ドル=90円43 銭(前日は90円14銭)。

ユーロは主要16通貨のうち15通貨で下落。ドイツとフランスが ギリシャ支援でIMFの役割を支持することで合意したと、ドイツ 財務省の当局者が23日、匿名を条件にベルリンで記者団に対して 述べた。

ギリシャ支援めぐる反応

これより前、ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(C DU)は、同首相が今週の欧州連合(EU)首脳会議で「ギリシャ支 援の合意要請があれば拒否する」とみていることを明らかにした。C DUの金融問題広報担当ミヒャエル・マイスター議員がブルームバー グの電話インタビューで語った。EU首脳会議は25-26日にブリュッ セルで開かれる。

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は22日、ギリシャ政府 が求めている低利融資に強い反対姿勢を示した。

野村ホールディングス(HD)の米法人、ノムラ・セキュリティ ーズ・インターナショナルの為替調査部門マネジングディレクター、 ジェンズ・ノードビグ氏は、ギリシャ問題への「解決策をめぐる不 透明感が続いており、中期的な資産配分で脱ユーロの動きを促して いる」と述べ、「ユーロ圏への投資手法を変更しているのは長期の 投資家だ」と説明した。同氏はユーロが対ドルで年末までに1ユー ロ=1.25ドルまで下げる可能性があるとみている。

スイス・フラン

スイス・フランは対ユーロで上昇、1ユーロ=1.43フランの水準 を初めて上回った。SNBのヒルデブラント総裁は23日、スイ ス・フランの「行き過ぎた」上昇に対し、「断固として」行動する用意が あるとあらためて表明した。フランはこの日、一時1ユーロ=1.4262 フランの最高値を記録した。

英国でインフレ統計が発表されると、ポンドは対ドルで下落した。 英政府統計局(ONS)が発表した2月の同国の消費者物価指数は、 前年同月比3%上昇した。1月は3.5%上昇だった。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では2月は3.1%上昇と 見込まれていた。ポンドは対米ドルで0.3%下げて1ポンド=

1.5048ドル。

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