米国債:下落、株価上昇で売り-入札控え慎重な展開

米国債相場は下落。株価が上昇 したことで、比較的安全な米国債の需要が低下した。あす24日には、 5年債入札が予定されている。

2年債は上げを消した。23日に実施された2年債入札(発行額 440億ドル)では投資家の需要が昨年12月以降で最低となった。社 債や新興市場債といった高利回り資産への需要が高まるなか、10年 物のスワップスプレッド(米国債利回りとスワップ金利の差)は、 初めてマイナスになった。

スコシア・キャピタルの米国債トレーディング責任者、チャー ルズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「新規の買いは入らな かった」と指摘。「あすから2日間入札があることから、きょうは 供給分の取引のみだった。10年物金利スワップスプレッドがマイナ スになると、米国債には売りが出る」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時34分現在、既発2年債の利回りは前日比1ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の0.98%。同年債(表 面利率0.875%、2012年2月償還)価格は1/32下げて、99 25/32。10 年債利回りは3bp上昇し、3.69%。

米株式市場では、S&P500種株価指数が前日比0.7%高の

1174.17で終了。終値ベースで2008年9月26日以来の高値となった。

この日の2年債入札の結果によると、投資家の需要を測る指標 の応札倍率は3.00倍と、12月の入札以来の低水準となった。過去 10回の入札の平均は3.10倍。

間接入札者の落札比率は34.8%で、12月の入札と同水準。最高 落札利回りは1%だった。

5年債入札

5年債利回りは1bp上昇し2.42%。一時は3bp下げる場面 もあった。米財務省はあす5年債(発行額420億ドル)、25日に7 年債(発行額320億ドル)の入札を実施する。今週実施される入札 の規模はすべて過去最大に並ぶ。

FTNファイナンシャルの機関債調査責任者、ジム・ボーゲル 氏は、「2年債と5年債には非常に密接な関連性がある。2年債入 札が市場予想を下回る内容だったことから、5年債入札も予想を下 回ることを懸念すべきだ」と述べた上で、「10年債が非常に力強い ため、市場はまだこのことを反映していない」と指摘した。

スワップスプレッド

10年物のスワップスプレッドは一時、マイナス2.5bpと、ブ ルームバーグがデータを取り始めた1988年以降で最も低い水準を記 録した。

マイナスのスワップスプレッドは、米国債利回りがスワップ金 利を上回っていることを意味する。通常はスワップ金利の方が国債 利回りよりも高い。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの金利ストラテジスト、クリ スチャン・クーパー氏は、「これは新たな社債発行に関連したヘッ ジ絡みの動きだ」と分析。「こうした取引が増えれば、それだけス ワップ金利は低下する」と説明した。

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