ECB、EU債務規則を修正も-ゴールドマンのギリシャスワップ受け

欧州中央銀行(ECB)は、欧 州連合(EU)に加盟国の債務をめぐる規則の修正を働きかける可 能性がある。過剰な財政赤字を、スワップを使って減らすことがで きないようにするのが目的だ。ギリシャ政府のために米ゴールドマ ン・サックス・グループが取りまとめたスワップをめぐる議論を契 機に規則見直しを図る。

ブルームバーグ・ニュースが入手したECBの機密文書によれ ば、同中銀の理事会は、EUの過剰財政赤字手続き(EDP)にお ける債務高の算出で、「スワップと為替予約契約に基づく決済を除 外する」ことを提案している。また、ECBが市中銀行から受け入 れる担保でスワップのような「特異的な構造」に対する「制限を強 化する」ことも選択肢として挙げている。

ギリシャ財政危機の中、ゴールドマンが2002年にとりまとめた スワップがギリシャの財政赤字および債務水準を隠すのに関与した 点に注目が集まり、欧州当局の批判の矛先はゴールドマンに移った。 「部外秘」と記されたECBの3月3日付の文書は、同中銀がこの 問題を契機にEUの協定に反しているユーロ圏諸国の財政への制御 を強化することを提案している。

文書は、「これらのスワップに関する最近の混乱を考慮すると、 この機会を捉えて」過剰赤字を算出する方法を修正するべきだとし、 「そのような変更は財政赤字の額に関する透明性と算出方法の健全 性を高めるだろう。同時に、政府がスワップを健全に利用して積極 的に債務を管理する能力も損なわれない」と論じている。

文書によると、ECBのトリシェ総裁を中心に6人で構成され るECB理事会は、同提案をEUの欧州委員会と協議する権限を理 事会に与えるよう、ECB政策委員会に求めている。政策委員会は 理事会メンバーに加えてユーロ圏16カ国の中央銀行総裁で構成され、 ECBの政策決定の主体。

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