中国:3月は6年ぶりの貿易赤字か-元上昇への抵抗強める要因

中国の貿易収支は3月に6年ぶり の赤字になる可能性が大きい。人民元の対ドル相場変更に対する中国 政府の抵抗を強める要因になると、英スタンダードチャータード銀行 は指摘した。

同行の上海在勤エコノミスト、ジニー・ヤン氏によると、赤字の 原因は商品の輸入価格上昇だ。中国の温家宝首相は22日に北京で、3 月初めの貿易収支が80億ドル(約7230億円)の赤字だったことを明 らかにした。2月は76億ドルの黒字。

ヤン氏は「貿易赤字は人民元上昇容認を求める米国からの圧力に 抵抗する中国側の議論を強化するだろう」として、「元・ドル相場がほ とんど変わらない状況は今年半ばまで続く」との見通しを示した。

米議会が中国の為替政策に対する圧力強化をオバマ政権に迫る一 方、温首相は今月、人民元は過小評価されてはいないと反論した。

中国の陳徳銘商務相は21日、3月全体で輸入額が輸出額を上回る 可能性があると述べていた。そうなれば2004年4月以来の貿易赤字だ。

ヤン氏は、中国の輸出の回復が確実に根付きインフレ率が上昇し 始める6月か7月に、中国が人民元を現行水準(1ドル=6.83元前後) から変動させるのではないかとの見方を示し、人民元の対ドル相場が 2010年末までに約2%上昇すると予想した。

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