三菱電:今期純利益250億円に上方修正、赤字予想から増益に

三菱電機は23日、2010年3月期の 連結業績予想を上方修正すると発表した。主力の産業メカトロニクス部 門や半導体の収益が予想を上回ったことなどから、純損益は前期比2倍 超の250億円の黒字を見込む。従来予想は200億円の赤字で、7期ぶり の最終赤字を回避する。

東京証券取引所で記者会見した吉松裕規常務は、主な収益改善要因 についてアジア地域での景気刺激策による関連機器の需要回復などに加 え、コスト削減効果が大きかったと説明。今期の「全社的な固定費削減 と原価低減は従来計画の600億円から750億円に達する見込み」である ことを明らかにした。

売上高も3兆3000億円から3兆3300億円に、営業利益は600億円 から930億円にそれぞれ増額。自動車買い替えに伴う需要回復と、ファ クトリーオートメーション(FA)事業についても、吉松氏によると 「昨年11月以降は受注が前年を上回るなど回復傾向にある」という。

部門別の営業利益は、稼ぎ頭である重電システムが海外の収益増と コスト削減で前の期に比べ増益を確保、産メカの減益幅は従来の7分の 1から半減にとどまる。情報通信システムは前期並みを維持。電子デバ イスは、電力制御に用いるパワー半導体が民生用と産業用向けに大幅に 伸びるため赤字が4分の1に減少する。家電は海外向け空調機器の低迷 などでトントンに収益が悪化する。

1株当たり配当は中間0円、期末4円とする。前の期は年間で同6 円だった。

三菱電機の23日終値は前日比1円(0.1%)高の815円。年初来で は19%上昇しており、指標となる日経平均株価の上昇率2.2%を上回っ て推移している。

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