日銀:昨年末の家計金融資産は1456兆円-3年ぶりに増加

(コメントを追加します)

【記者:日高正裕】

3月23日(ブルームバーグ):日銀が23日発表した昨年10-12 月の資金循環勘定(速報)によると、昨年末の家計の金融資産残高は 前年同時期に比べ2.5%増の1456兆3740億円と、暦年ベースで3年 ぶりに増加した。四半期ベースでも2007年9月末以来9期ぶりに増え た。株価の上昇で家計が保有する株式や投資信託の時価が増加した。

昨年12月末のTOPIXは907.59と、1年前の水準(859.24) を5.6%上回った。家計が12月末時点で保有する株式・出資金は株価 の値上がりを受けて、97兆円と1年前に比べて16.2%増加。投信は 53兆円と同10.8%増加した。家計が保有する現金・預金も804兆円と、 1年前に比べて1.5%増加した。現金・預金の残高は統計を取り始め た79年以来の最高を記録した。

家計の金融資産残高は05-07年には1500兆円を超えていたが、 08年末は世界的な金融危機で株価が急落したことを受けて、04年以来 の水準に落ち込んだ。その後は、資産価格上昇で株式や投信の残高が 増加したため、金融資産残高は低水準ながらも徐々に持ち直している。

BNPパリバ証券の加藤あずさエコノミストは「株式・出資金や 投資信託受益証券の残高が増加に転じたのは、07年7-9月から大幅 に下落していた株価が09年1-3月に底を付け、4-6月から持ち直 したことが背景にある」と指摘。「雇用者所得や金利収入など家計の フローの収入は低迷が続いているが、資産価格の下落が追加的に打撃 を与える状況からは脱したことがあらためて示されている」としてい る。

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