綿花相場はピークに:作付け増加へ-米ギャップなどのコスト減少か

米テキサス州やインドの農家は、 綿花の作付けを過去6年で最も増やすことを計画しており、過去約30 年で最大の上昇率を示している綿花の上昇相場の終了が示唆されてい る。

綿花相場は過去1年間で92%上昇し、トウモロコシや大豆相場と 比較して2006年以降で最も割高となっている。業界調査会社の英コ ットルックのディレクター、マット・ロビンソン氏によると、これに より10年8月-11年7月の収穫面積は6.5%増えると予想される。 米農務省の先月の発表によると、米国の生産高は29%増と、1988年 以降で最大の増加率を示すとみられている。

ファースト・キャピトル・グループ(アトランタ)の綿花担当シ ニアアナリスト、シャロン・ジョンソン氏は「収穫高は膨大な量に達 するだろう」と予想。ニューヨークの綿花先物相場12月限は「長期 間にわたって徐々に下落する」との見通しを示す。11年3月限は今年 の年末までに最大21%下げ、1ポンド当たり60セントになるとみて いる。同氏は綿花投資に関する顧問業で20年以上の経験がある。

米政府のデータによると、綿花のトウモロコシや大豆に対する相 場比率が現在とほぼ同水準に上昇した4年前には、米国の作付面積の 増加率は7.2%と、5年ぶりの高水準となった。06年6月に2年ぶり の高値に達した綿花相場は、10月までに1年1カ月ぶりの安値まで下 げた。現行の綿花相場はトウモロコシの約12倍、大豆の5倍の水準 となっている。

綿花相場の下落は、下着ブランドの「ヘインズ」や「ワンダーブ ラ」を展開する米ヘインズブランズのほか、「バナナリパブリック」や 「オールドネイビー」のブランドを擁する米ギャップなどの衣料品メ ーカーにとってコストの削減につながる可能性がある。

米ゴールドマン・サックス・グループは、綿花価格が3カ月間で 15%下げ70セントになると予想。ニューヨークのICEフューチャ ーズUSの先物は12月に74.96セントに下落するとみている。中心 限月である5月限の今月22日終値は、前週末比0.4%高の82.49セ ントだった。

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