ジャンク債のデフォルトが11年に急増も、借り換え難で-ムーディーズ

米格付け会社ムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスは23日、アジアでのデフォルト(債務不履 行)が来年、拡大する可能性があるとの予想を明らかにした。投機 的格付け企業が償還を迎える米ドル建て債の借り換えに難航すると の見方が理由だ。

ムーディーズのバイス・プレジデント、エリザベス・アレン氏 は23日付の顧客向けリポートで、2012年に借り換えの必要がある ドル建て高利回り債を発行するアジア企業は、「財務的柔軟性が限 られているという典型的特徴を持つ、格付けがシングルBの発行体 に集中している」と指摘。11-12年に満期を迎える債券の額は「過 去の平均よりも高く、11年以降の発行は困難を伴うだろう」として いる。

景気回復の勢いが増す兆候が強まるなか、ジャンク債(高利回 り・高リスク債)の発行ペースは信用収縮が起きた2007年以降で最 速となっている。ブルームバーグがまとめたデータによると、投機 的格付けの企業が3月に入ってから前週までに発行した社債は計242 億ドル(約2兆1900億円)相当で、このままいけば月間ベースでは 07年6月以降で最大となる。2月全体は162億ドルだった。

ブルームバーグのデータによると、20の投機的格付けの発行体 で構成するマークイットiTraxxアジア(日本除く)指数(シ リーズ13)のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)はデフ ォルトの可能性を24%織り込んでいる。一方、投資適格級発行体で は8.7%となっている。

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