米国株(22日):反発、医療保険改革法案可決で薬品株に買い

米株式相場は反発。売り優勢で 始まったものの、午前の取引で上げに転じた。米下院が21日に医療 保険改革法案を可決したことを背景に、製薬株が上昇。アナリスト による投資判断引き上げを好感して、米銀シティグループや航空機 メーカーのボーイングも買われた。

医薬品メーカーのブリストル・マイヤーズ・スクイブやファイ ザーがともに値上がりし、ヘルスケア株の上昇をけん引した。米下 院が可決した医療保険改革法案について、政府は数千万人が無保険 の状態を脱却できるとしている。ボーイングはダウ工業株30種平均 の上げを率いた。シティグループも高い。ロッチデール・セキュリ ティーズのアナリスト、リチャード・ボーブ氏はシティ株の買いを 勧めた。

フィラデルフィア・トラスト(フィラデルフィア)の最高投資 責任者(CIO)、リチャード・シーシェル氏は、「医療保険改革 法案の可決により、不透明感が晴れた」と指摘。「それに加えて、 株価はここ数日下落していたため、割安感もあった」と述べた。

S&P500種株価指数は前週末比0.5%高の1165.81。一時 は0.6%下落する場面もあった。ダウ工業株30種平均は43.91ド ル(0.4%)上昇の10785.89ドル。

米株式相場は下落して始まった。各国財政赤字の拡大や金利上昇 が世界的に景気回復の腰折れにつながるとの懸念が強まった。国際通 貨基金(IMF)のリプスキー筆頭副専務理事は21日、北京で開催さ れたフォーラムで講演し、先進国は高水準の公的債務削減に取り組む という「重大な」課題に直面していると指摘。その上で現在の景気刺 激策を解除しても財政状況を賢明な水準に戻すことにはならないとの 見方を示した。

政策金利

インド準備銀行(中央銀行)は19日、同国の金融市場が引けた 後に利上げを実施した。インフレ率が約1年ぶりの水準に加速するな か、1カ月後の定例会合を待たずに決定した。オーストラリアとマレ ーシアの金融当局も2月末以降、利上げを実施している。一方、中国 は同国の市中銀行に対し、預金準備率の引き上げを命じている。

S&P500種のヘルスケア株指数は0.6%高。救急医療などの特 別医療施設を運営するテネット・ヘルスケアは9%急伸し、S&P500 種の値上がり率トップ。ブリストル・マイヤーズは1.8%高。ファイ ザーは1.4%値上がりした。

一方、医療保険のウェルポイントやヒューマナを含む保険株は下 落した。

下院は上院が昨年12月に可決した法案を可決。同法案に一部修正 を加える法案も賛成220、反対211で承認した。上院はなお、この修 正案を可決する必要がある。議会予算局の見積もりによると、この2 つの法案を合わせたコストは今後10年で9400億ドルに上り、3200 万人の保険未加入者に保険が提供される。

シティグループのアナリスト、チャールズ・ブーレイディ氏はリ ポートで、ヘルスケア銘柄が再び物色され、バリュエーション(株価 評価)は高まるだろうと指摘した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ヘルスケア株の株価 収益率(PER、営業利益実績ベース)は約13倍。ほぼ19倍のS& P500種と比較した場合、これまでで最も割安な水準付近にある。

心臓用電子装置メーカー最大手、メドトロニックは2.3%高。 ボーイングは1.7%上昇。シティグループは3.6%上げた。

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