3月22日の米国マーケットサマリー:株が反発、ユーロは上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3553 1.3530 ドル/円 90.16 90.54 ユーロ/円 122.18 122.51

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,785.89 +43.91 +.4% S&P500種 1,165.81 +5.91 +.5% ナスダック総合指数 2,395.40 +20.99 +.9%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .96% -.02 米国債10年物 3.66% -.03 米国債30年物 4.57% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,099.50 -8.10 -.73% 原油先物 (ドル/バレル) 81.25 +.57 +.71%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで上げに転じる 展開。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁がギリシャのユーロ圏 脱退は法的に不可能と述べ、ユーロ圏崩壊の懸念を払しょくした。

ユーロは一時、対ドルで今月2日以来の安値に下落。ドイツのメ ルケル首相が投資家に対し、今週の欧州連合(EU)首脳会議でギ リシャ支援をめぐる合意が成立すると見込むべきではないと述べた のがきっかけだった。スイス・フランはユーロに対して、1999年の ユーロ導入以来の高水準に上げた。トレーダーの間ではスイス中銀 がフラン売り介入を弱めつつあるとの見方が広がった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア 為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「ユーロはニ ュースに敏感に反応する」と語り、「ギリシャは救済策を求めては おらず、低金利での借り入れを求めている。市場参加者はユーロ相 場が1ユーロ=1.35ドル近くにとどまることを望んでいる」と語っ た。

ニューヨーク時間午後1時41分現在、ユーロはドルに対して前 営業日比0.2%高の1ユーロ=1.3553ドル(前営業日は同1.3530 ドル)。一時は今月2日以来の安値となる1.3464ドルまで売り込ま れる場面もあった。ユーロは対円では0.3%下げて1ユーロ=122円 9銭。一時は5日以来の最安値となる122円6銭まで下げた。ドル は対円で0.5%下落して1ドル=90円7銭(前営業日は90円54銭だ った)。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。売り優勢で始まったものの、午前の取引で 上げに転じた。米下院が21日に医療保険改革法案を可決したことを 背景に、製薬株が上昇。アナリストによる投資判断引き上げを好感 して、米銀シティグループや航空機メーカーのボーイングも買われ た。

医薬品メーカーのブリストル・マイヤーズ・スクイブやファイ ザーがともに値上がりし、ヘルスケア株の上昇をけん引した。米下 院が可決した医療保険改革法案について、政府は数千万人が無保険 の状態を脱却できるとしている。ボーイングはダウ工業株30種平均 の上げを率いた。シティグループも高い。ロッチデール・セキュリ ティーズのアナリスト、リチャード・ボーブ氏はシティ株の買いを 勧めた。

フィラデルフィア・トラスト(フィラデルフィア)の最高投資 責任者(CIO)、リチャード・シーシェル氏は、「医療保険改革 法案の可決により、不透明感が晴れた」と指摘。「それに加えて、 株価はここ数日下落していたため、割安感もあった」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前週末比0.5%高の1165.81。一時は0.6%下落する場面もあ った。ダウ工業株30種平均は43.91ドル(0.4%)上昇の10785.89 ドル。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。欧州の指導者らがギリシャ支援計画の詳細 や日程について合意せず、比較的安全な米国債への需要が高まった。

2年債利回りは1月以来の高水準から低下。あす23日には過去 最大規模の2年債入札が実施される。ドイツのメルケル首相は、今 週の欧州連合(EU)首脳会議がギリシャ救済案で合意すると期待 しないようにと投資家をけん制した。米下院は21日、約40年間で 最も包括的な医療保険改革法案を可決した。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの金利ストラテジスト、クリ スチャン・クーパー氏は「リスクの低い資産への需要が見られる」 と指摘。「ギリシャ救済策がまとまるというのが前提になっていた が、それはいつのことで、どれだけのコストがかかるのだろうか」 と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時32分現在、2年債利回りは前週末比2ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.97%。19日には一時 1%と、1月8日以来の高水準を付けた。10年債利回りはこの日、 3bp下げて3.66%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。複数の主要移動平均を割り込 んだことで売りが優勢となり、3週間ぶり安値を付けた。

19日には、20日、50日、100日の各移動平均を割り込んで取引 を終了した。日中取引では、17日以降、毎日安値を更新している。 金は2009年に24%上昇。2010年の年初からはほぼ変わらずの水準 となっている。

ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マシュ ー・ジーマン氏(シカゴ在勤)は、「金のテクニカルは悪化しつつ ある。主要な移動平均をすべて割り込んだのは気がかりだ」と指摘 した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前営業日比8.10ドル(0.7%)安の1オンス=1099.50ド ルと、中心限月の終値としては2月24日以来の安値。一時は

1092.10ドルと、2月25日以来の安値を付けた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は3営業日ぶりに上昇。医薬品銘柄を中 心に米国株が上昇したことを手掛かりに買いが集まった。

原油は1ドル超下げる場面もあったが、上げに転じた。21日に 米医療保険改革法案が下院で可決されたことを受けて、S&P500種 株価指数が上昇したことがきっかけだった。ドルが下げたことも代 替投資先としての商品の魅力を強めた。

シティグループ・グローバル・マーケッツ(ニューヨーク)の エネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「持続的な支援材料 はS&P500種株価指数が堅調に推移していることで、景気回復を投 資家の意識にとどめている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 営業日比0.57ドル(0.71%)高の1バレル=81.25ドルで取引を終了。 一時は78.57ドルと、2日以来の安値を付ける場面もあった。この日 は4月限の最終取引日だった。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE