3月22日の欧州マーケットサマリー:株安、IMF副専務理事発言で

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3549 1.3530 ドル/円 90.03 90.54 ユーロ/円 121.99 122.51

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 260.12 -.08 -.0% 英FT100 5,644.54 -5.58 -.1% 独DAX 5,987.50 +5.07 +.1% 仏CAC40 3,928.00 +2.56 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .98% -.03 独国債10年物 3.07% -.04 英国債10年物 3.92% -.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,097.25 -8.25 -.75% 原油 北海ブレント 80.33 +.45 +.56%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は下落。国際通貨基金(IMF)のリプスキー筆頭 副専務理事が、先進経済諸国は債務問題で「深刻な」困難に直面して いるとの見解を示したことが背景。ヘルスケア株は上昇した。

インターバンク・ブローカー最大手の英ICAPは2.6%安。不採 算部門となっているキャッシュ・エクイティー事業を閉鎖すると明ら かにしたことが背景。アイルランドのアライド・アイリッシュ銀行は

4.5%安。金融株の下げの中心となった。一方、医療保険改革法案が可 決されたことを受けて、医療機器のエレクタや医薬品メーカーのエラ ン・コーポレーションなどが買われた。

ストックス欧州600指数は260.12で取引を終了。前営業日からの 下げは0.1%未満となった。騰落比率は2対3。同指数はギリシャの財 政危機をめぐる懸念から1、2月にかけて下げた後、3月に入り上げ に転じたが、先週はインド準備銀行(中央銀行)が2年ぶりに予想外 の利上げを実施したことから週間ベースの上げ幅が縮小した。

IMFのリプスキー筆頭副専務理事は21日に北京で開催された中 国発展フォーラムで講演し、先進経済諸国は債務問題の取り組みにお いて「深刻な」困難に直面しているとし、現在の景気刺激策から引き 揚げても財政赤字を節度の取れた水準に近づけることはできないとの 見解を示した。

フォルティス・プライベート・バンキングの株式ストラテジスト、 ギローム・デュシェスネ氏(ジュネーブ在勤)は「財政赤字問題が引 き続き相場を圧迫している。ギリシャの問題が解決して、市場が安心 感を取り戻したとしても、財政赤字は長期的かつ構造的な問題だ。投 資家にとり心配の種であり、市場センチメントを圧迫している。経済 成長の行方が問われる」と語った。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではギリシャ10年債相場が下落。ドイツ10年債に対 するプレミアム(上乗せ金利)が拡大し、ほぼ1カ月で最大となった。 欧州連合(EU)首脳会議がギリシャ財政危機の解決に役立たないと の懸念が強まったことが背景。

独10年債利回りは約1年ぶりの低水準となった。今週のEU首 脳会議がギリシャ救済策で合意しないとの見方を複数のドイツ議員 が明らかにしたことを受け、安全資産としてのドイツ国債の需要が高 まった。財政危機がユーロ圏内のほかの国に波及するとの懸念から、 イタリアやアイルランド、ポルトガルとスペインなどのいわゆるユー ロ圏周辺国の国債とドイツ国債のスプレッド(利回り格差)は拡大し た。

ウニクレディトの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープ ス氏(ミュンヘン在勤)は、「ギリシャ国債が周辺国の相場を押し下 げ、スプレッドを拡大させた。ギリシャへの資金供給源をめぐる不透 明感は極めて強く、ギリシャ債への支援とは成り得ない」と語った。

ロンドン時間午後5時5分現在、ギリシャ10年債利回りは前週 末比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.49%。 一時は先月26日以来の高水準となる6.64%まで上昇した。同国債 (表面利率6.25%、2020 年6月償還)価格は0.75ポイント下げ

98.21。

独10年債に対するスプレッドは15bp拡大の339bpと、先 月25日以降で最大となった。独10年債利回りは3.07%と、前週末 から4bp低下した。これは2009年4月2日以来の低水準。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が7営業日連続で上昇し、1年余りで 最長の続伸となった。英産業連盟(CBI)が英国の景気回復が 「遅々として進まない」との見通しを示したことが背景にある。

2年債も上昇した。CBIが今年の英経済成長率は1%を超え ないと予想を示したことを背景に、市場では利上げ観測が後退した。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、23日発表さ れる2月の英インフレ率は、1月の1年2カ月ぶり高水準から低下 したとみられている。株式相場の下落で相対的に安全とみられる国 債の需要が高まったことも、相場上昇の一因だった。

クレディ・アグリコルCIB(ロンドン)の債券ストラテジス ト、ピーター・チャットウェル氏は、「経済データは現時点で国債 相場への支援要因となっている。株式相場が小安くなり、国債相場 が上昇したのは驚くことではない」と語った。

ロンドン時間午後4時23分現在、10年債利回りは前週末比3 ベーシスポイト(bp、1bp=0.01%)低下の3.92%。最後に7 日続伸したのは2008年12月だった。同国債(表面利率3.75%、 2019年9月償還)価格は0.26ポイント上げ98.66。2年債利回りは 4bp低下し1.21%となった。

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