人民元は緩やかに上昇へ、主要10カ国への影響小さい-JPモルガン

中国人民元の上昇は緩やかな ペースで進む公算が大きく、米ドルやユーロといった世界の主要通 貨に与える影響は限定的となる可能性が高い。JPモルガン・チェ ースのストラテジストが見解を示した。

JPモルガンの外国為替ストラテジスト部門グローバル責任者、 ジョン・ノーマンド氏は、人民元は切り上げで一度に上昇するので はなく、年央までに「緩やかな上昇ペース」に回帰し、2010年末 までに上昇幅は5%になるとの見方を示した。また、人民元高の影 響は対中輸出への集中度が高い韓国やマレーシアなどのアジア諸国 でより強く感じられるだろうと加えた。

ノーマンド氏は電話インタビューで、「人民元の切り上げがいわ ゆる主要10カ国通貨に及ぼす影響は、総じて過大評価されている」 と指摘。「世界の不均衡に有意義な影響を与えるには、人民元の切 り上げは恐らく20%程度の大幅なものである必要がある。5%で は実質的な影響は少ないとみられ、主要10カ国通貨への影響は引 き続き限定的となると予想される」と語った。

ノーマンド氏はさらに、人民元の緩やかな上昇が米国を含む主要 10カ国に対する貿易黒字の縮小や、国外証券保有の増額ペース減 速につながる公算は小さいとの見方を示した。中国が輸出押し上げ のために人民元を人為的に低水準に抑えているとして、米議員がオ バマ米大統領に中国政府への圧力を強めるように求めるなか、人民 元相場をめぐる緊張は高まっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE