独首相:ギリシャ救済案、今週のEU首脳会議での合意ない(Update1

ドイツのメルケル首相は、今週の 欧州連合(EU)首脳会議がギリシャ救済案で合意すると期待しない ように投資家を戒めた。

同首相は独ラジオ局のドイツ放送局とのインタビューで、EU首 脳はギリシャ支援への期待を膨らませることで市場に「幻想」を与え てはならないと述べた。インタビューは21日に放映された。一方、ギ リシャのパパンドレウ首相とEUの欧州委員会のバローゾ委員長は、 EUが25、26日にブリュッセルで開く首脳会議で救済案の詳細を示 すべきだと発言していた。

ゴールドマン・サックス・グループの欧州チーフエコノミスト、 エリック・ニールセン氏は21日付の投資家向けリポートで、今週の 首脳会議で「具体的な金融支援策がまとまると考えるには、域内の意 見の相違が大き過ぎる」との見方を示し、「明確になるまでにさらに1 カ月程度が必要だろう」とコメントした。

ギリシャ10年債は2月25日以来の安値となり、利回りは11ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.46%となった。 ドイツ債との利回り格差は13bp拡大し337bp。

パパンドレウ首相はEUが支援策を発表すればギリシャの借り入 れコストが低下し、救済回避に役立つとして、計画策定を求めた。一 方、メルケル首相は先週、緊急資金が必要な場合、ギリシャは国際通 貨基金(IMF)に支援を求めることが必要かもしれないと発言した。 フランスのサルコジ大統領らはギリシャ財政危機問題でEU主導の解 決を主張している。

欧州委のアーレンキルデハンセン報道官が22日述べたところに よれば、バローゾ委員長は今週の首脳会議でのギリシャ支援合意を呼 び掛けている。同委員長はメルケル首相の発言によって失望してはい ないという。

ドイツ政府の電子メールでの発表によると、メルケル首相は21日 にパパンドレウ首相と電話で会談。ギリシャ首相は同国が現時点で金 融支援を求めていないとの見解を繰り返した。

メルケル首相は21日のインタビューで、「ギリシャは支払い不能 に陥っているわけではない。従って、現時点で支援について協議する 必要はない」と述べた。さらに「いわゆる市場は常に、シグナルを読 み取ろうとし、それに反応する。われわれが幻想を作り出さないよう にすることが重要だ」と語った。

一方で、EU主導の解決という道を捨てたわけではないとして、 何も決まってはいないと述べた。救済が必要な状況が生じた場合は「い ずれの選択肢にも先入観を持たずに対応する」と語った。

フィナンシャル・タイムズ(FT)がFT・ハリス世論調査を基 に報じたところに寄れば、ドイツ国民の61%はドイツによるギリシャ への金融支援に反対。バローゾ委員長は独紙ハンデルスブラットとの インタビューで、内向きの配慮を脇に置くようメルケル首相に呼び掛 け、ギリシャを支援することはドイツの国益だと論じた。

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