オバマ大統領の払う金利はバフェット氏より高い、米国格付けにリスク

債券市場の動向からは、投資家が 資金を貸す相手としてウォーレン・バフェット氏の方をオバマ米大統 領よりも安全視していることがうかがわれる。

ブルームバーグのデータによれば、バフェット氏が率いる保険・ 投資会社、バークシャー・ハサウィの2年債の利回りは最近、米国債 を3.5ベーシスポイント(1bp=0.01%)下回った。最近数週間に は、米ヘルスケア製品大手、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J& J)と消費財大手、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)債の 利回りも米国債を下回った。元リーマン・ブラザーズ・ホールディン グスのチーフ債券ストラテジスト、ジャック・マルビー氏によると、 債券市場の歴史の中で「極度にまれな」出来事だという。

米財務省は2009年初め以来、2兆5900億ドル(約230兆円)相 当の国債を発行した。対国内総生産(GDP)比で10%と戦後最大に 達した財政赤字を埋める必要がある。増発は市場に供給過多をもたら すとともに米国のトリプルA格付けも脅かす。景気回復に伴う国債相 場下落を促す要因でもある。

フィフス・サード・アセット・マネジメントの債券最高責任者、 ミッチェル・ステープリー氏は「政府への警鐘だ」として、「信用プロ フィルにリスクが及び始めていること、それがもたらすコストが恐ろ しいことに、気付くべき時だ」と話した。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、米 国が今年、税収の約7%を国債費に充てざるを得ないと指摘。13年に はこの比率が11%近くなり、最高級からの格下げに大きく近づくと論 評した。

国際通貨基金(IMF)のリプスキー筆頭副専務理事は、先進国 が高水準にある公的債務の削減において、「厳しい」困難に直面すると 指摘し、現在実施されている景気刺激を解除しても財政を安全な状態 に戻すにはまったく不十分だろうと分析した。

表面利率1.4%、12年2月償還のバークシャー債の利回りは18 日に0.89%となり、米国債を3.5bp下回った。P&G債利回りは同 日に1.12%となり米国債を6bp下回った。J&J債利回りは2月17 日に1.11%と米国債を3bp下回る水準を付けた。

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