先進国は重大な債務問題に直面-リプスキーIMF筆頭副専務理事

国際通貨基金(IMF)のリプス キー筆頭副専務理事は、先進国が高水準の公的債務削減に取り組むと いう「重大な」課題に直面していると指摘、その上で現在の景気刺激 策を元に戻しても財政状況を賢明な水準に復活させることにはならな いとの見方を示した。

リプスキー筆頭副専務理事は21日、北京で開催されたフォーラム で講演し、主要7カ国(G7)でカナダとドイツを除くと、公的債務 の対国内総生産(GDP)比率は2014年までに100%に接近、もしく はそれを上回る水準に拡大するとの予想を示した。今年の時点で既に、 先進国の同比率は平均で第二次世界大戦後の1950年当時の水準に達 するだろうと指摘。さらに、一部の新興市場経済でも政府債務は「心 配な水準」に至っていると語った。

同筆頭副専務理事は「現在の政府債務の急増は、医療や年金面で の歳出拡大圧力が高まりつつある中で起きている」と述べ、今回の景 気刺激策は予想される債務増加の約1割であり、それを元に戻しても 債務と対GDP比率を賢明な水準に戻すには不十分だと指摘した。

また、中国が急激な融資の伸びを抑制する方策を模索しつつ、年 内を通じて刺激策を継続することは「極めて適切なこと」だと述べた。

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