米国株(19日):下落、ダウ平均は9日ぶりの下げ

米株式相場は下落。ダウ工業株 30種平均は9営業日ぶりの値下がりとなった。インド準備銀行(中 央銀行)が予定されていた会合を待たずに利上げに踏み切ったことで、 景気刺激策の引き揚げで世界の成長が抑制されるとの懸念が広がった。

S&P500種株価指数では、エクソンモービルやダウ・ケミカ ルなどエネルギー・資源株の下げが目立った。原油相場が一時、バレ ル当たり80ドルを下回ったことが嫌気された。金融株も下落。ゴー ルドマン・サックス・グループが銀行や証券会社の業績見通しを引き 下げたことに反応した。パームも大きく下落。売上高見通しがアナリ スト予想に届かなかった。キャナコード・ファイナンシャルはパーム の株価予想をゼロに引き下げた。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の1159.90。2月23日 以来の大幅な下げとなった。週間では0.9%上昇した。ダウ工業株30 種平均は37.19ドル(0.4%)下げて10741.98ドル。

バークレイズの調査責任者、ラリー・カンター氏はインドの利上 げ発表前にブルームバーグラジオのインタビューで、「刺激策という パンチボウル(パーティーのアルコール飲料)から目を離さない方が 良い」とし、「回復を勢い付かせるため資金が投入された国では、政 府がその刺激策の引き揚げに動くだろう。これは実際、大きなリスク だ」と指摘していた。

1年4カ月ぶり高水準

インド中銀は19日、インフレ率が1年4カ月ぶり高水準となる 中で、予定されていた会合を待たずに2008年7月以来の利上げに踏 み切った。声明によれば、リバースレポ金利を3.5%と、過去最低だ った3.25%から引き上げた。レポ金利も5%と、従来の4.75%から 引き上げられた。インド中銀の政策決定会合は1カ月後の予定だった。

フィフス・サード・アセット・マネジメントのキース・ワーツ最 高投資責任者(CIO)は、「中銀がこうした政策金利の変更を実施 し騒ぎが起きればいつでも、市場ではこのような反応が見られる」 と指摘。「米連邦準備制度理事会(FRB)からも、政策変更の用意 を示唆するシグナルや行動が見られ始めれば、市場も反応するだろう。 それに加え、株式相場はこれまで大きく上昇していた。利益を確保す る動きが出ても不思議はない」と述べた。

株価の変動

株価の変動幅は狭まってきている。S&P500種の日中安値と 日中高値の10日間の平均変化率は0.8%と、2月8日の1.8%か ら縮小した。

オークブルック・インベストメントのピーター・ジャンコウスキ ーズ共同最高投資責任者(CIO)は「大きな動きは予想していない」 とし、「安値からのこれまでの上昇で株価は適正水準となっている。 市場は持続的な景気回復を示すさらなる兆候を待っている状況だ」 と述べた。

エクソン、ダウ・ケミカル

エクソンは0.5%安の67.04ドル。ダウ・ケミカルは3.5% 下げて28.95ドル。フリーポート・マクモラン・カッパー・アン ド・ゴールドは2.2%安の78.51ドル。

S&P500種の金融株指数は0.7%安。ゴールドマン・サック スは2月の結果を踏まえ、資本市場と関連した銀行や証券会社の業績 見通しを15%引き下げた。

パームは29%安の4ドル。ダグ・ジェフリーズ最高財務責任者 (CFO)は18日、3-5月(第4四半期)の売上高が1億5000 万ドルを下回るとの見通しを示した。ブルームバーグがまとめたアナ リストの予想平均は3億ドルだった。

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