3月19日の欧州マーケットサマリー:株が続落、インド利上げを嫌気

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3541 1.3608 ドル/円 90.37 90.39 ユーロ/円 122.37 122.99

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 260.20 -1.00 -.4% 英FT100 5,650.13 +7.51 +.1% 独DAX 5,982.43 -29.88 -.5% 仏CAC40 3,925.44 -12.74 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.00% +.01 独国債10年物 3.11% -.02 英国債10年物 3.95% -.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,105.50 -17.25 -1.56% 原油 北海ブレント 79.56 -1.92 -2.36%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は続落。インド準備銀行(中央銀行)が予想外に政 策金利を引き上げたことで、同国が景気刺激を引き揚げ、世界の経済 成長が抑制されるとの懸念が強まった。

インド最大の産銅会社、べダンタ・リソーシズは3%安。住宅ロ ーン英最大手のロイズ・バンキング・グループは、2010年は黒字に 転換するとの見通しを示したことを手掛かりに、昨年8月以来の大幅 高となった。肥料メーカー最大手、ノルウェーのヤラ・インターナシ ョナルは3%高。UBSとドイツ銀行が同銘柄の買いを推奨したこと がきっかけだった。

ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の260.16。週間ベー スでは0.7%上昇。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)は16日、ギリシャの長期格付けを直ちに格下げする可能 性はもはや検討していないと明らかにした。米連邦準備制度理事会 (FRB)は16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、 政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期 にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。

KBLリシュリュー・ゲション(パリ)の証券アナリスト、シク ン・ダン氏は「市場には先行き不透明感が強まっている」と述べ、 「景気に対する先行き不透明感には、金融政策の今後も含まれる。景 気刺激策の引き揚げが必要となることは誰もが知っている。問題は、 いつ実施されるか、そしてそれが経済に打撃を与えるかという点 だ」と続けた。

資源株指数は2.4%安と、ストックス欧州600指数を構成する19 業種中で最大の下げとなった。鉄鋼メーカー最大手のアルセロールミ タルは2%安。スイスのエクストラータは2.1%安だった。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではギリシャ国債相場が下落。週間ベースでもマイナ スとなった。欧州連合(EU)内でギリシャ支援をめぐり意見が割れ るなか、ギリシャの債務返済と財政赤字補てんへの懸念が強まった。

ドイツ国債は週間ベースで上昇。ギリシャ支援をめぐる対立で、 安全とみなされる同国債に対する需要が高まった。ギリシャのパパ ンドレウ首相は欧州から明確な支援表明を取り付け、自国の借り入 れコストを引き下げようと急いでいる。ギリシャでは今後2カ月間 に200 億ユーロ(約2兆4550億円)の債務が償還期限を迎える。

INGグループの債券ストラテジスト、ウィルソン・チン氏(ア ムステルダム在勤)は「不透明感が大きい。質への逃避の動きがあ る程度あり、ドイツ国債のパフォーマンスは他の国債相場に比べて 良い」と語った。

ロンドン時間午後5時2分現在、ギリシャ10年債利回りは前 日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.38%。 前週末比ではほぼ14bpの上昇となった。同国債(表面利率

6.25%、2020 年6月償還)価格は0.28ポイント下げ98.96。

ドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ金利)は10bp拡 大の324bpと、先月26日以降で最大となった。独10年債利回 りは3.11%と、前日からほぼ2bp低下した。週間ベースでは5 bpの低下。先月26日週以降で初めて下げに転じた。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が上昇。同利回りは前日比2ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.97%となった。

前週末比では11bp下げた。10年債相場の上昇はこの日で6営 業日連続となり、2008年12月以降で最長の上げとなった。一方、 2年債利回りは1.25%と、前日からほぼ変わらず。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチがまとめた国債 指数によると、英国債の過去1年のリターン(投資収益率)はマイナ ス0.96%。これに対しドイツ国債はプラス4.3%となっている。

イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会(MPC) メンバー、アンドルー・センタンス氏は18日、経済専門局CNBC とのインタビューで、外部からの「大規模な」衝撃が英経済の回復を 妨げ、景気に「二番底のリスク」をもたらしているとの認識を示した。

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