国債対象CDSの取引がアジアに流出も、欧州が規制なら-ISDA

国際スワップデリバティブ協会 (ISDA)は、国債対象のクレジット・デフォルト・スワップ (CDS)について、欧州当局が取引を制限すれば、その分がアジ アに流出する可能性もあるとの見方を示した。

欧米の議会は、CDSが世界的な金融危機を悪化させたとして、 規制の強化を目指している。ギリシャのパパンドレウ首相が、トレ ーダーが同国の債務危機を悪化させ借入金利の上昇を招いたと指摘 したのを受け、欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会 のバルニエ委員(域内市場・金融サービス)は今週、国債対象CD Sの規制について検討していることを明らかにした。

ISDAのアジア太平洋地域ディレクター、キース・ノイズ氏 は、香港でインタビューに応じ、アジアについて「欧米よりうまく 金融危機を乗り切った。このため、変革を求める政治的圧力は欧米 ほど強くない」と説明。「世界的な規制基準がないため、CDS売 買の需要があれば取引の場は移動する」との見通しを示した。

ブルームバーグの集計データによると、2007年の米サブプライ ムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)市場崩壊以降、アジア 金融機関が抱えた貸倒損失・評価損は426億ドル(約3兆8500億 円)。これに対し、欧州は5725億ドル、米州は1兆1500億ドルに 上った。

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