カナダが自国通貨高に示す懸念トーンダウン-米ドルとの等価覚悟か

カナダのハーパー政権は、カナ ダ・ドルに関する口調を変え、同国通貨の上昇に対して示す懸念を トーンダウンしている。米ドルとパリティー(等価)に達する可能 性に企業や消費者を備えさせる狙いがあるようだ。

カナダのクレメント産業相は17日、生産性拡大がカナダ・ドル 高の影響を「克服して余りある」と確信していると語り、同国通貨 の上昇は競争力を阻害していないと15日に述べたフレアティ財務 相に同調する姿勢を見せた。

一連の発言は、カナダ当局者が自国通貨の上昇に抵抗せず、1 米ドル=1カナダ・ドルという相場の概念に国民を慣れさせたい意 向があることを示唆する。これは、カナダ・ドルの急激な上昇が与 えるリスクについて繰り返し警告してきた過去3年の動きに逆行す るものだ。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングディ レクター、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は、中央銀行で ある「カナダ銀行やカナダ政府には介入の意思がないもようで、こ れはカナダ・ドルのロング(買い持ち)ポジションを支えるものだ」 と強調した。

17日の外国為替市場でカナダ・ドルは一時、1米ドル=1.0071 カナダ・ドルと2008年7月23日以来の高値を付けた。

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