仙谷戦略相:追加財政出動の余地は小さい-インタビュー

仙谷由人国家戦略相は19日午後、 連立与党の一角である国民新党が2010年度補正予算編成を求めてい ることに関連して、追加財政出動の余地は極めて小さいと述べた。ま た 、デフレ克服に向けた一段の金融緩和策には心理的な効果があるも のの、構造的なデフレを克服するには限定的との見方を示した。ブル ームバーグ・ニュースのインタビューで語った。

仙谷国家戦略相は、追加の財政出動について「そんな余地は極め て小さい」と指摘する一方、「そこまで無理をしなければならない状況 が来るのか、これも慎重に見なければいけないと思う」とも語った。

平野博文官房長官は17日午後の記者会見で、日本経済のデフレ状 況が続いていることを踏まえ、今後、何らかの追加的なデフレ対策を 講じることもあり得るとの認識を表明した。これに先立ち鳩山由紀夫 首相は同日、国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相と会談した。

仙谷戦略相はまた、日銀が17日の金融政策決定会合で追加緩和を 決定したことを受け、「どれくらいの期間が続くかは別にすれば、心 理的には非デフレというふうに動く可能性はある」と指摘した。

一方で、国債買い切りの増額や量的緩和政策などもう一段の緩和 策については「小さな波動はあるが、その場しのぎであり、全くない とは言わないが、構造的なデフレ状況を克服することの効果は限定的 だとみている」と語った。

その上で企業の資金繰りなどについて、「金を回すことをもう少 し考えないといけない。地方の銀行などは事業に対するファイナンス が大変消極的過ぎると感じている」と語った。また、民間金融機関に よる国債保有高が増加していることについては、1.3%台の低金利の状 態で「利ざやを稼いでいく構造は一体全体、何なのか」と疑問を呈し た。

デフレの問題については、一国内では「解決しない」と述べ、「 特に日本の場合には、アジアの低価格のものが入ってくるので、モノ の世界でデフレ状況を克服することは大変難しい」と説明。その上 で「サービス業、あるいは第1次産業を第3次産業化し、生産性を上 げることでこのマーケットをどうやって拡大していくか発想が必要だ 」と強調した。

--取材協力 吉川淳子 広川高史 Editor Hitoshi Ozawa,Norihiko Kosaka

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