日本:モザンビークをコメなど穀物の輸出国に-ブラジルと共同で計画

モザンビークは、日本とブラジル から技術・財政面での支援を受け、早ければ2015年までに自国のコメ 需要を満たし、輸出国となることを目指している。モザンビークはコメ 供給の約半分を輸入に依存している。

モザンビークのマカモ農業大臣補佐官は東京でのインタビューでコ メ供給の不足について「政府は解消したいと考えている」と述べ、「5 年間にわたって堅調な投資が維持されれば」自給が可能になるとの見通 しを示した。マカモ氏によると、同国のコメ消費量は年間約50万トン と、生産量の26万トンを上回る。

世界最大の穀物輸入国である日本は、ブラジルに対する7億7400 万ドル(現在のレートで約700億円)規模の開発プログラムの下で、同 国が世界2位の農業輸出国となることを支援した。このプログラム導入 は30年前の食糧危機がきっかけだった。モザンビークが輸出国となれ ば、現在タイやベトナムが優位に立っている世界のコメ市場の競争が激 化する一方、アフリカの貧困や栄養不良が改善される可能性がある。

国際協力機構の中南米部の本郷豊氏は、ブラジルが主要穀物輸出国 となったことは穀物の価格や供給の安定に大きく貢献していると指摘。 アフリカも供給源となれば、日本だけでなく他の輸入国にとっても食糧 安全保障の強化につながるとの見通しを示した。

支援プログラム

マカモ氏によると、日本とブラジルがスタートした支援プログラム で農地開発を目指すモザンビークは、南アフリカ共和国やボツワナなど 近隣諸国へのコメ輸出も目指す。トウモロコシや大豆の輸出のほか国内 の飼料向け需要に対応することも計画している。

世界の人口増加による需要拡大や新興国の経済成長、バイオ燃料生 産向け消費の伸びを背景に、トウモロコシや大豆、コメの価格は08 年に過去最高値に高騰。発展途上国では暴動が発生した。トウモロコシ 輸入では世界首位、大豆輸入で中国に次ぎ2位の日本は、増産が穀物の 供給や価格の安定につながると期待している。

ブラジル国立農畜産研究公社のアハーエ総裁は、ブラジルの熱帯サ バンナで栽培されている干ばつに強い品種を利用することによりモザン ビークはコメ生産を増やすことが可能との見方を示した。

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