TB2カ月入札、投資家需要が期待下回る-償還資金は超短期運用へ

財務省が実施した国庫短期証券(T B)2カ月物入札は、投資家の需要が期待を下回ったとの声が多い。 国債大量償還による資金流入が見込まれたが、投資家はとりあえず1 カ月以内の超短期運用で決算期末を乗り越え、4月以降の運用機会を 待つとの見方が出ていた。

TB96回債(償還5月25日)の最高落札利回りは0.1167%、 平均落札利回りは0.1161%。朝方は最高利回りで0.119%付近が予 想されたが、直前に償還資金の流入観測から0.116%が買われた。入 札後の買い注文は0.1175%まで上がり、一部0.12%でも少額の取引 が成立した。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「直前の期待に比べると普通の 入札結果。在庫として残った感じもある。償還資金によるTB運用も 4月ぐらいまでの期間にとどまっており、長期債の買い場が来るまで の一時的なものではないか」とみていた。

23日の国債大量償還日は財政要因が6兆円超の余剰になる見通 しで、投資家は余資が膨らむため、前もって運用に動いている。その ため、今週のTB入札は需要が期待されたが、市場では既に発行され ている4月から5月初旬までに償還する短い銘柄を0.10-0.11%程 度で買う動きが目立った。

国内大手銀行では、決算期末を控えて資金繰りが固まっておらず、 25日発行の2カ月物は買いづらかったという。また、利回り水準につ いても0.12%以上を期待する投資家が多かった。

投資家の間では、より高い運用利回りを求めて様子見する傾向も あったようだ。年間を通じて10年国債利回りは4月以降に上昇する 傾向があり、買いの好機を待っているという。期末明けは日本銀行の 潤沢な供給資金も回収され、足元資金の余剰感も薄れやすい。

もっとも、国内証券のディーラーは、日銀がきめ細かい金融調節 を行っているため、期末のレポ(現金担保付債券貸借)金利上昇の警 戒感は薄れていると指摘。銀行も資金繰りが固まってくればTBに買 いを入れてくるのではないかとみていた。

共通担保オペ5倍超、翌日物の現先オペ継続

一方、日銀が午後に実施した本店共通担保オペ6000億円(3月 23日-4月2日)は、通知額の5倍を超える3兆500億円の応札が 集まった。最低金利が0.11%、平均金利は0.115%で、0.12%で資 金を確実に確保する金融機関もあったもようだ。

東短の寺田氏は「期末の潤沢な資金供給を考えると、意外にオペ 需要が強かった。在庫になったTB2カ月物の資金手当てに動いた向 きもあるかもしれない」との見方を示していた。

足元のレポ金利は0.11%前後で低位安定。日銀が翌日物の国債 買い現先オペを継続するなど、期末の金利上昇を抑える姿勢を示して いることで資金繰りの安心感が強まり、運用側が取引に前向きになっ ている。

午前の国債買い現先オペは、定例化している1週間物の6000億 円(24日-31日)に加え、翌日物(24日-25日)が前日より4000 億円少ない6000億円で継続された。平均落札金利は0.11%程度で横 ばい。

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