【個別銘柄】輸出、イオン、戸田工、クロマグロ明暗、地価、ニコン

東京株式相場の材料銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が前日比2%高の3600円と反 発し、ソニー(6758)が2008年9月以来の高値を付けるなど堅調。米 国でフィラデルフィア地区の製造業活動の拡大が示され、新規失業保 険申請件数が減少、米景気堅調による業績期待から輸送用機器や電気 機器が東証1部33業種の上昇率上位に並んだ。

イオン(8267):2.4%高の1012円と08年11月以来の高値。10 年2月期の連結純利益は従来予想レンジの75億-150億円を上回る 235億円になったもよう、と前日発表。イオン企業年金基金で新退職 給付制度の導入に伴い、退職給付引当金戻入額を特別利益として計上 する。野村証券では、11年2月期は上期中心に粗利率が上昇に転じる 可能性が高いとし、投資判断「買い」を強調した。

戸田工業(4100):値幅制限いっぱいのストップ高となる100円 (16%)高の733円。同社と伊藤忠商事は19日午後、米国でリチウム イオン電池の正極材を製造販売する会社を合弁会社化することなどを 発表。業績の上方修正も併せて発表し、午後一段高となった。

任天堂(7974):主力の大証1部で2.7%高の2万7900円。野村 証券では、6月に開催される米国のゲーム展示会「E3」に向け新型 ハードや有力ソフトに関するニュースが増え、株価が切り上がるだろ うとし、投資判断「買い」を強調した。目標株価3万2000円は継続。

クロマグロ関連:絶滅のおそれがある野生動植物種の国際取引を 規制するワシントン条約の締約国会議・委員会は、大西洋産クロマグ ロの国際取引を禁止するモナコの提案を否決した。マグロ養殖用の飼 料を手掛ける林兼産業(2286)は8.2%安の123円、マグロの畜養事 業を行う東都水産(8038)は5.8%安の163円と急落。半面、マグロ の調達不安や仕入れコスト上昇への警戒感が和らぎ、回転すしチェー ン大手のくらコーポレーション(2695)は3.7%高の33万3000円と 高い。

不動産:三菱地所(8802)が2%安の1447円となるなど、東証不 動産指数は33業種の下落率で2位。国土交通省が18日に公表した公 示地価(2010年1月1日時点)によると、全国平均の全用途地価は前 年比4.6%下落(前年は3.5%下落)と2年連続で下がった。ゴールド マン・サックス証券では、前年比下落幅の拡大は不動産セクターにと ってネガティブと指摘している。

ニコン(7731):3%安の2031円。半導体露光装置事業の復活シ ナリオはおおむね株価に織り込まれたとし、ゴールドマン・サックス 証券では投資判断を「買い」から「中立」へ引き下げた。

マネックスグループ(8698):8.2%安の4万3350円。2月の連結 経常利益は前年同月比82%減の200万円となり、前月比では99%減。 クレディ・スイス証券は投資判断を「ニュートラル」から「アンダー パフォーム」へ下げた。年初来の上昇で、オリックス証券との統合に よるコスト削減効果などの好材料が完全に反映されたと見るため。

ソースネクスト(4344):ストップ高となる5000円(21%)高の 2万8480円で、東証1部の値上がり率1位。楽天(4755)が、同社を 持ち分法適用関連会社化すると前日に発表した。ソースネクのソフト 企画・開発力を活用したインターネット・サービスユーザーへの提供 などを共同で行い、両社の企業価値向上を目指すことから、相乗効果 を期待した買いが優勢となった。

コニカミノルタホールディングス(4902):2.4%高の1056円。J Pモルガン証券は19日、目標株価を1100円から1150円へ引き上げ、 投資判断「オーバーウエート」を継続した。複合機の新製品効果やコ ストダウン効果から今期の同証券営業利益予想を上方修正した。

Paltac(8283):5.2%安の1967円。きのう上場で初値が公 募価格を割り込んだことから、今年の新規公開規模としては最大であ る需給懸念から売りが増加した。

ミサワホーム(1722)グループ:株式公開買い付け(TOB)で 子会社の東北ミサワホーム(1907)とミサワホーム北海道(1761)を 完全子会社化する。TOB価格は東北ミサワが1株204円、ミサワ北 海が同270円で、買付代金は総額約32億円。東北ミサワは9.7%高の 203円、ミサワ北海は10日の基準値比9%高の267円。

イオンクレジットサービス(8570):3.2%安の1003円。10年2 月期の連結純利益が1億7000万円と、従来予想6億円を下回ったもよ うと前日発表した。貸倒引当基準の厳格化による関連費用の増加や新 規事業投資の強化が要因。

フコク(5185):4.5%高の793円。主要顧客の自動車業界の回復 が想定より早かったとし、10年3月期の連結営業利益予想を16億円 から20億円(前期比5.3倍)へ増額修正した。期末の配当予想も5円 から10円に引き上げた。連想買いの動きから同業の鬼怒川ゴム工業 (5196)も7.6%高の356円と活況。

サッポロホールディングス(2501):3.7%高の475円。同社に対 して取締役6人の交代を求める米系投資ファンド、スティール・パー トナーズは18日に都内で記者会見を開催。出席したスティール・パー トナーズ・ジャパンの田中克佳マネージングディレクターは、「サッポ ロの長期の経営改革にコミットする」と、同社提案への支持を訴えた。

日立製作所(6501):0.3%安の326円。業績などを勘案し、10年 3月期末の配当を見送ると前日に発表した。年間配当は前期の3円に 対し、無配に転落する。

YAMATO(7853):ストップ高となる700円(20%)高の4180 円。セキュリティ事業の好調さや、貸倒引当金の戻り入れなど特別利 益の発生を理由に、上期(09年10月-10年3月)の連結最終赤字が 当初予定の1億3100万円から1億1300万円と損失幅が縮小する見通 しと発表。過度の業績懸念が和らいだ。

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