米国株:総じて下落、公定歩合引き上げ観測で-ダウは上昇

米株式相場は総じて下落。イン フレを引き起こさずに景気が拡大しつつある新たな兆候はプラス材 料となったものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が公定歩合を 引き上げるとの観測が重しとなった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシュルンベルジェを中心 に金融株とエネルギー株が下落。一方でボーイングやデュポン、ス リーエムは上昇し、ダウ工業株30種平均が約18カ月ぶり高値とな った。フィラデルフィア地区の製造業活動の拡大が示されたほか、 新規失業保険申請件数が減少したことなどが好感された。また、純 利益が2倍余りに増加したフェデックスも高い。ナイキは、利益が 市場予想を上回ったことから買い進まれた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック市場の騰落 比率は2対3。S&P500種株価指数は0.1%未満下げて1165.83。 ダウ工業株30種平均は45.5ドル(0.4%)高の10779.17ドルと、 2008年10月1日以来の高値。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケ ル・ナスト氏は「ここ最近上昇が続いていたため、市場ではあらゆ るマイナスのニュースを探しているようだ」と分析。「経済指標を 受けて初めは上昇した。その後は公定歩合が引き上げられるとの観 測が広がったことで下げた。ただ、ファンダメンタルズは依然しっ かりしており、株価を押し上げると私個人はみている」と述べた。

公定歩合

前回FRBが公定歩合の引き上げを発表したのは2月18日の取 引終了後。0.25ポイント引き上げて0.75%に設定した。FRBは声 明で、預金取扱機関が短期信用の資金調達を民間市場に依存し、F RBの窓口貸し出し制度を予備的な利用にとどめることを促すだろ うと説明した。

エコノミストらは、次回4月28日の連邦公開市場委員会(FO MC)の前に公定歩合が再度引き上げられる可能性があると指摘す る。FRBのデービッド・スキッドモア報道官はコメントを避けた。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー 氏は、「ばかげた憶測だ」と言明。「公定歩合引き上げの可能性は、 FRB側からは決して漏れることはない」とし、「実際に引き上げ られるまでわれわれには分からない」と述べた。

商品株

S&P500種では、エネルギー株指数と資源株指数の下げが目 立った。ドルが上昇し、代替投資先としての商品の魅力が低下した。

シュルンベルジェは2%安の65.25ドル。上場する銅生産会社 では最大手のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴー ルドは1.2%値下がりし、80.27ドル。

油田採掘を手掛けるネイバーズ・インダストリーズは4.8%安の

20.63ドル。

ナイキ、フェデックス

スポーツ用品メーカー最大手のナイキは5.3%高の74.66ドル。 同社の2009年12月-10年2月期(第3四半期)決算は前年同期比 2倍強の増益となり、アナリスト予想を上回った。

小荷物輸送最大手のフェデックスは3.2%上昇し、92.67ドル。 同社の09年12月-10年2月(第3四半期)決算は、純利益が前年 同期比で2倍余りに増加した。アジアと欧州が好調だった。

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