米国債:下落、経済統計で労働市場と製造業の回復に期待

米国債相場は下落。午前に発表 された週間失業保険申請件数が3週連続で減少したほか、フィラデ ルフィア連銀が発表した同地区の製造業景況指数が製造業の拡大を 示したことが背景。

30年債利回りは上昇。経済統計で景気回復兆候が示されたのが手 掛かりだった。財務省が発表した来週実施の2年、5年および7年 債の入札規模は過去最大に並ぶ1180億ドル。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの金利ストラテジスト、クリス チャン・クーパー氏は「経済統計は景気回復を示す内容だ。雇用回 復を示す指標で売られ、その後の戻りは鈍かった」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時10分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上げて0.96%。10年債利回りは3bp 上昇して3.67%。30年債利回りは2bp上昇して4.58%。一時は

4.54%と、3月4日以来の低水準を記録した。

エコノミストらは、連邦公開市場委員会(FOMC)が次回会合 (4月28日)までに公定歩合を引き上げる可能性があるとみている。

JPモルガン・チェースの米チーフエコノミスト、マイケル・フ ェローリ氏は、「いつか現実に起こるだろう」と述べ、「それが今 日なのか、来週か来月か、時期を見定めるのは難しい」と語った。

ドル建て3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は11日 連続上昇。英国銀行協会(BBA)によれば、同金利は昨年11月 16日以来の最高となる0.271%に上昇した。前日は0.266%。

フィラデルフィア連銀指数

米フィラデルフィア連銀が発表した3月の同地区製造業景況指数 は18.9と、前月の17.6から上昇。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト調査の予想中央値は18だった。同指数はゼロが拡 大と縮小の境目を示す。

ドイツ銀行傘下ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当 主任エコノミスト、ジョゼフ・ラボーニャ氏は「統計内容は、製造 業が景気回復のなかで生産のけん引役になるとの当社の見方を裏付 ける」と語った。

米労働省が発表した13日に終わった1週間の新規失業保険申請件 数(季節調整済み)は前週から5000件減少して45万7000件だった。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は 45万5000件だった。前週は46万2000件。

CPI

米労働省が発表した2月の米消費者物価指数(CPI、季節調整 済み)は前月比で横ばい。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値は0.1%上昇だった。2月の食品とエネルギー を除いたコア指数は前月比0.1%上昇した。

CPIが上昇しなかったのは2009年3月に前月比で低下して以降 初めて。2年債と30年債の利回り格差は1月以来の最小に縮小した。

2年債と30年債の利回り格差は一時3.63ポイントと、1月5日 以来の最小となった。

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