3月18日の米国マーケットサマリー:ユーロ続落、ギリシャ懸念で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3610 1.3738 ドル/円 90.35 90.31 ユーロ/円 122.97 124.06

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,779.17 +45.50 +.4% S&P500種 1,165.83 -.38 -.0% ナスダック総合指数 2,391.28 +2.19 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .95% +.03 米国債10年物 3.67% +.03 米国債30年物 4.58% +.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,127.50 +3.30 +.29% 原油先物 (ドル/バレル) 81.99 -.94 -1.13%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルと円に対して続落。 ギリシャが欧州連合(EU)の金融支援を確保できないとの懸念から ユーロ売りが膨らんだ。

ブラジル・レアルはドルに対して過去1カ月余りで最大の下落。 同国の中央銀行が前日に利上げを見送ったことに反応した。ユーロは 主要16通貨のうち15通貨に対して下落。ギリシャのパパンドレウ首 相はEUに対し、ギリシャ向けの金融支援について1週間以内に決定 するよう訴えた。救済に疑問を呈するドイツに決断を迫った格好とな った。

BNPパリバの為替ストラテジスト、セバスチャン・ゲーリー氏 はギリシャの「瀬戸際政策だ」と指摘。「市場はギリシャとその問題 に対する見解をユーロ・ショート(売り持ち)取引で表している」と 述べた。

ニューヨーク時間午後1時38分現在、ユーロはドルに対して前 日比0.8%安の1ユーロ=1.3625ドル(前日は同1.3738ドル)。 ユーロは対円で0.8%安の1ユーロ=123円4銭(前日は同124円 6銭)。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=90円30銭(前日は 同90円31銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は総じて下落。インフレを引き起こさずに景気が拡大 しつつある新たな兆候はプラス材料となったものの、米連邦準備制度 理事会(FRB)が公定歩合を引き上げるとの観測が重しとなった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシュルンベルジェを中心 に金融株とエネルギー株が下落。一方でボーイングやデュポン、ス リーエムは上昇し、ダウ工業株30種平均が約18カ月ぶり高値とな った。フィラデルフィア地区の製造業活動の拡大が示されたほか、 新規失業保険申請件数が減少したことなどが好感された。またナイ キは、利益が市場予想を上回ったことから買い進まれた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック市場の騰落 比率は2対3。ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S& P500種株価指数は0.1%未満下げて1165.83。ダウ工業株30種平均 は45.5ドル(0.4%)高の10779.17ドルと、2008年10月1日以来の 高値。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケ ル・ナスト氏は「ここ最近上昇が続いていたため、市場ではあらゆ るマイナスのニュースを探しているようだ」と分析。「経済指標を 受けて初めは上昇した。その後は公定歩合が引き上げられるとの観 測が広がったことで下げた。ただ、ファンダメンタルズは依然しっ かりしており、株価を押し上げると私個人はみている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。午前に発表された週間失業保険申請件数が3 週連続で減少したほか、フィラデルフィア連銀が発表した同地区の製 造業景況指数が製造業の拡大を示したことが背景。

30年債利回りは上昇。経済統計で景気回復兆候が示されたのが手 掛かりだった。財務省が発表した来週実施の2年、5年および7年債 の入札規模は過去最大に並ぶ1180億ドル。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの金利ストラテジスト、クリス チャン・クーパー氏は「経済統計は景気回復を示す内容だ。雇用回復 を示す指標で売られ、その後の戻りは鈍かった」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時46分現在、2年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上げて0.95%。10年債利回りは3b p上昇して3.67%。30年債利回りは2bp上昇して4.59%。一時は

4.54%と、3月4日以来の低水準を記録した。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。4日続伸は1月以降で最長。ギ リシャの財政危機に解決のめどがたっていないとの懸念からユーロが 下げ、安全な投資先として金に買いが集まった。

ユーロの対ドル相場は一時1.1%安。ギリシャのパパンドレウ首 相は欧州連合(EU)に、金融支援について1週間以内に決定する よう訴えた。ドイツは救済に難色を示している。ユーロ建て金相場 は5日に過去最高に達していた。

アルタベスト・ワールドワイド・トレーディング(カリフォル ニア州ミッションビエホ)の商品アナリスト、トム・ハートマン氏 は、「金を準備通貨としてとらえる動きが見られる」と指摘。「現 時点では紙幣に対する不信感や不透明感がある」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比3.30ドル(0.3%)高の1オンス=1127.50ドルで 取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は3日ぶり下落。ドルの上昇を背景に代替 投資としての商品への需要が後退した。前日発表の米週間在庫統計で 原油在庫が増加したことも売り材料として蒸し返された。

原油は一時1.5%安。ギリシャが欧州連合(EU)から金融支援 を取り付けられないとの懸念から、ドルの対ユーロ相場が上昇したこ とが背景。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が17日に発 表した在庫統計によると、3月12日終了週の原油在庫は昨年8月以 来の高水準に達した。

エネルギー関連のコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー (コネティカット州)のピーター・ビューテル社長は「ドルの上昇が 原油相場を大きく左右している。ドルの上昇によりリスク志向の投資 家は様子見姿勢に転じており、リスクを追う動きが戻るまでにはしば らく時間がかかるだろう」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 日比0.73ドル(0.88%)安の1バレル=82.20ドルで取引を終了。 17日には82.93ドルと、終値ベースでは1月6日以来の高値を付け ていた。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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