ギリシャ危機、独首相はIMF主導案に傾く-ECIPEエリクソン氏

ドイツのメルケル首相はギリシャ 危機を国際通貨基金(IMF)主導で解決する考えに、少しずつ傾 きつつある。欧州連合(EU)首脳らは問題をEUの手で解決する べきだとの考えだが、ドイツ国民には救済資金を負担することへの 強い抵抗がある。

欧州国際政治経済研究所(ECIPE)のディレクター、フレ ドリック・エリクソン氏は「メルケル首相にはIMFに傾く国内的 な強い政治的動機がある」と指摘した。

3月25、26両日のEU首脳会議を控え、メルケル首相は会議で はギリシャ支援についての決定が行われないことを明白にしている。 ドイツ政府ではIMFの選択肢が公に議論されている一方で、フラ ンスと欧州中央銀行(ECB)はこれに反対だ。EUによる救済と なった場合のドイツの役割とEU内でのメルケル首相の立場をめぐ り、EU全域で議論が紛糾する恐れもある。

メルケル首相はギリシャ救済は必要にならないという立場だが、 17日には議会で、重債務国の問題を解決するにはIMFが唯一の道 かもしれないと発言した。

債券ファンド大手、米パシフィック・インベストメント・マネ ジメント(PIMCO)の共同最高投資責任者(CIO)、モハメ ド・エルエリアン氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、 最終的にはIMFがギリシャを救済するだろうとの見方を示した。

一方、ギリシャのパパンドレウ首相はこの日、ギリシャ向けの 金融支援の仕組みを1週間以内に決定するようEUに訴えた。EU の財務相らは今週、必要な場合にギリシャを救済するための技術的 な枠組みで合意していた。同首相は来週のEU首脳会議で融資枠設 定についての決定ができない場合はIMFに頼る可能性にも言及し、 EUに決断を迫った。

メルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・ CSU)で金融問題の広報担当を務めるミヒャエル・マイスター議 員は17日のインタビューで、ギリシャ救済を「IMF抜きでやろう とするのは非常に大胆な実験だ」と発言。「IMF以外に救済の道 具を持っている者はいない」と話した。一方、ECBのトリシェ総 裁やフランスのサルコジ大統領が反対の意向を示し、EUが地域の 危機を自力で解決できないことが公になると論じている。

フランスのラガルド財務相は18日にブリュッセルで記者団に語 った際、欧州首脳らは「適切な時点で必要な措置を取る」と述べる にとどめ、IMFへの言及すらしなかった。

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