DIC:ハイブリッド債発行へ、財務体質の改善視野に

印刷インキなどを手掛ける総合化学 のDICは、調達資金を資本に組み入れることができるハイブリッド債 を200億円発行する。有利子負債の削減など財務体質の改善につながる とみている。

DICが18日発表した資料によると、発行するハイブリッド債は年 限60年で、発行後5年以降の利払い日には期限前償還ができる条項が付 いている。私募債の形をとり、三菱東京UFJ銀行、第一生命保険など 主要取引金融機関10社に割り当てる。

ハイブリッド債は、調達した資金を有利子負債や資本に組み入れる ことができる証券で、劣後債に近い性格を併せ持つ。表面利率は、当初 5年が6カ月円LIBOR+3%で、それ以降は6カ月LIBOR+4 %となっている。発行予定日は25日。

同債には、DICの判断で利払いを繰り延べることができる条項が 付いているが、同社広報・IR部担当者によると、利払いを繰り延べる 可能性は低いとしている。起債は三菱UFJ証券が取りまとめた。

DICによると、同社の純資産は、急激な円高や外貨建て資産の評 価減、在外子会社の会計処理変更によるのれんの期首修正により、2007 年度末の2555億円から08年度末に1089億円にまで減少した。今回のハ イブリッド債の発行によって、有利子負債を削減し、財務の安定性を高 めることができるとしている。

同ハイブリッド債は、利払いの繰り延べや超長期債などの条項から 資本性を持つ劣後社債として、米格付け会社のムーディーズと日本格付 研究所(JCR)から50%の資本性を認められている。取得した格付け は、それぞれBa2とBBBBで、発行体の優先債務の格付けから2段 階低くかった。

同ハイブリッド債はDICの主要取引金融機関である、三菱東京U FJ銀(100億円)、第一生命(30億円)、三菱UFJ信託銀行(20億円 )のほか、三菱UFJリース、日本政策投資銀行、住友信託銀行、大同 生命保険、新生銀行、千葉銀行、東銀リースに各50億円割り当てられ る予定。

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