中国の不動産価格、今年の急落はない-香港の開発大手2社が予想

中国のバブルを世界銀行やエコノ ミスト、ヘッジファンドが警告する中、中国本土で事業展開する香港 の不動産開発大手2社は17日、同国の不動産価格が今年急落すること はないとの見通しを示した。

このうちの1社である新世界発展のマネジングディレクター、ヘ ンリー・チェン(鄭家純)氏は、「中国の住宅価格が過度に下落するこ とはないだろう。不動産市場は中国経済の重要な柱なので、政府は価 格急落を容認できない」と述べた。

銀行が住宅ローン金利を引き上げたにもかかわらず、中国の不動 産価格は2月に前年同月比10.7%上昇と、約2年ぶりの大幅な伸びと なった。不動産のほか株式相場も値上がりし、経済成長とインフレ率 が加速していることを受け、世銀はバブルのリスクを抑えるために利 上げすべきだとの見解を示した。

また、ヘッジファンド、キニコス・アソシエーツの創業者ジム・ チャノス氏や、ニュースレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥー ム」を発行する投資家マーク・ファーバー氏、米ハーバード大学のケ ネス・ロゴフ教授も崩壊の可能性を警告している。

中国証券報は18日、値上がり期待から土地を囲い込んだり集合住 宅の販売を差し控えていることが判明した不動産業者に銀行が融資す ることを当局が禁止したと報じた。匿名の関係者の話を基に伝えた。 中国は今年に入って預金準備率を2回引き上げ、住宅販売への課税を 復活させた。

しかし香港の不動産会社、嘉里建設(ケリー・プロパティーズ) の黄小抗最高経営責任者は17日、「中国政府の政策は市場の変動を大 きくする可能性があるが、不動産市場のファンダメンタルズ(基礎的 諸条件)は変わっていないことから今年の価格下落は限定的だろう」 と述べた。

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