仏銀ソシエテの株式買い増しに安心感-銀行資本規制「骨抜き」予想で

時価総額でフランス2位の銀行ソ シエテ・ジェネラルは、各国政府は景気回復の腰を折りたくないため、 銀行への新たな資本規制は当初案から後退する公算が大きいと投資家 に説明している。

ソシエテのセベラン・カバーヌ副最高経営責任者(CEO)は先 週、英エディンバラでファンドマネジャーらと会合し、バーゼル銀行 監督委員会が提案した銀行の資本と流動性に関する新規制は骨抜きに なりそうだとの見通しを示した。同会合に参加した投資家2人が明ら かにした。

エイゴン・アセット・マネジメントの欧州株責任者、スチュアー ト・フレーザー氏(エディンバラ在勤)は「最近の提言内容への反発 の動きが始まった」として、「ソシエテ・ジェネラルは現状の規制案は 通らないと強固に主張していた」と述べた。

27の国・地域の銀行監督当局で構成するバーゼル委員会は昨年12 月、信用危機の再来回避に向け、銀行の自己資本規制強化を提案した。 しかし、欧州各国の政府は経済に資金が回ることを優先させ、規制を 緩い内容に修正するとの楽観的な見方などが広がり、スコットランド に拠点を置く一部のファンドマネジャーは保有するソシエテ・ジェネ ラル株を積み増している。

カバーヌ副CEOに10日会ったスコティッシュ・ウィドウズ・イ ンベストメント・パートナーシップの欧州株責任者、スティーブン・ マクスウェル氏は、新規則となる「バーゼルⅢは昨年12月の提案通り にはならない。銀行にもっと優しい内容になるだろう」とみる。同氏 はここ数カ月でソシエテ株の保有を積み増したという。

エイゴンのフレーザー氏もソシエテ株の買い増しは「検討に値す る」と述べた。株価は年初来で8%下落している。

カバーヌ副CEO(51)は先週のエディンバラでの会合開催を電 話で確認したが、そこで語った内容については明らかにしなかった。 バーゼル委員会の提案についてはコメントしないとしている。

昨年12月17日の報告書によると、バーゼル委員会は、銀行が損 失を吸収する体制を改善できるように資本基盤の「質と一貫性、透明 性」を高めることを提案。新規制は、デリバティブ(金融派生商品) 取引に伴うリスクや銀行業界の債務累積を抑える狙いもあり、銀行は 資本に厚みを持たせるよう求められている。新規制は2012年末までに 導入予定で、今年4月16日まで銀行業界から意見募集している。

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