ホンダ:リチウム電池をハイブリッド車に搭載へ-より小型で高出力

国内2位の自動車メーカー、ホン ダはニッケル水素電池が主流だったハイブリッド車に、より小型で高 出力が実現できるリチウムイオン電池の搭載を開始する。ホンダの近 藤広一副社長が16日、ブルームバーグのインタビューで明らかにした。

近藤副社長は、リチウムイオン電池の採用時期について「近々始 める」と述べ、2-3年内にもリチウム電池搭載のハイブリッド車を 出すことを明らかにした。

対象車種はコンパクトカー「シビック」からで、1月にハイブリ ッド車投入計画を公表した高級車ブランド「アキュラ」にもリチウム 電池を使う。近藤副社長は「全車種が対象ではないが、五月雨式に立 ち上がっていく」と語った。

リチウムイオン電池はホンダが49%、GSユアサが51%出資する 合弁会社「ブルーエナジー」(京都市南区)から供給を受ける。同社は 今年秋、京都府福知山市の新工場を稼働し、リチウムイオン電池の生 産を開始する。

自動車調査会社カノラマのアジア・ディレクター、宮尾健氏は「自 ら出資した会社で量産体制が整ったことで、今後のコストメリットが 期待できる」と述べた上で、「実用に向けて大きなハードルをクリアし た。今後、ホンダがハイブリッドを軌道に乗せていく体制ができた」 と指摘した。

ニッケル電池に比べて容積当たりの充電量が大きいリチウム電池 については、優れた性能が期待されながら開発コストなどの懸念が出 ていた。

宮尾氏はまた、「現在のハイブリッド車はニッケル水素電池が主流 だが、ホンダの搭載をきっかけに、業界でもリチウムへのシフトが進 むだろう」とみている。

富士経済の昨年11月6日付のリポートによると、リチウムイオン 電池市場は今後5年で大幅に拡大することが見込まれている。同社の 電池プロジェクト主任の江崎誠治氏は「リチウムイオン電池の最小単 位である1セル当たりの価格は、14年には1万円程度にまで下がる」 とみている。2010年の1セル当たりの平均は推定で約2万円。

また、近藤副社長は10年の米国自動車市場について「1100万台 から1200万台程度」という見方を示した。3月の販売は、販売促進策 を強化していることもあり、前年同月比で「2けた増は行くだろう」 と述べ、前年同月比13%増だった「2月の販売は超える」という見通 しを示した。

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