気候変動対策の国際的枠組み:年末のメキシコでの採択、見通し暗く

メキシコのカンクンで開催される 第16回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)まで約9カ月 あるにもかかわらず、各国政府の交渉担当者は既に温暖化対策の世界的 な枠組みが採択される可能性は低いと考えているようだ。

環境省地球環境局の国際調整官、島田久仁彦氏は17日、年内の採 択について、「ほぼ不可能」との見通しを示した。欧州委員会(EC) で欧州連合(EU)の気候変動関連政策を推進するジョス・デルベーケ 氏も今年「包括的な法的拘束力のある合意」に達する可能性はないとの 見解を示している。

昨年12月にコペンハーゲンで開催されたCOP15では世界的枠組 みの採択には至らず、温暖化ガス排出削減に向けた取り組みが進展し ているのかどうかが疑問視されている。オバマ米大統領のエネルギー政 策に関する提案は議会での審議が難航。米国の参加なしには排出量が拡 大する中国やインドも及び腰となる可能性がある。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの二酸化炭素(C O2)排出権市場担当の世界責任者、アビド・カルマリ氏はブルームバ ーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスがロンドンで開いた会議でイン タビューに応じ、「法的拘束力のある合意が採択される見込みは薄れて いる」と指摘。「多くはワシントンでの成果にかかっている。現時点で は予想していたほど進展しないとみられる」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE