田辺三菱薬株が1年5カ月ぶり高値、新薬豊富さ評価-ドイツ証強気

田辺三菱製薬株が一時、前日比1.9% 高の1375円と2008年10月9日以来、約1年5カ月ぶりの高値を付け た。多発性硬化症治療薬「ジレニア」や糖尿病治療薬「カナグリフロ ジン」など、開発中の新薬がほかの製薬メーカーに比べ多い。2010年 度は新薬の開発進展や学会発表などイベントが豊富になるとの見方か ら、投資家の買いが入った。

ドイツ証券は17日付で、「時価総額1兆円を目指して」と題した 田辺三菱薬の投資家向けリポートを発行、目標株価1600円と投資判断 「買い」を再強調した。担当アナリストの舛添憲司氏は、5個の後期 開発品を取り上げ、「新薬ストーリーがより身近に」なると指摘する。

舛添氏は、ノバルティスに欧米での開発・販売権を供与した「ジ レニア」が2月に米食品医薬品局(FDA)の優先審査指定を受けた 点に言及、6月後半にも承認される可能性があるとした。また、ヴィ ーヴァスに欧米での開発・販売権を供与したED治療薬「アバナフィ ル」が11年初頭に欧米で申請できる予定のほか、ジョンソン・エンド・ ジョンソンに欧米での開発・販売権を供与した「カナグロリフロジン」 は09年9月から臨床試験第3相(フェーズ3)を始め、12年に欧米 で申請予定となっている点にも触れた。

このほか田辺三菱薬が他社から導入した新薬では、C型肝炎治療 薬「テラプレビル」は12年度に発売できるとみて、ピーク時売上高を 200億円以上と予想。慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「ロフル ミラスト」の国内潜在市場を3500億円以上と試算、ピーク時にはその 20%程度の700億円以上になると予測している。

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