クレディS証が日本株の底入れを宣言、金融や不動産株など買い推奨

クレディ・スイス証券は17日、日本 株の底入れを宣言した。同証券は1月20日から短期的な株価調整を予想 していたが、米国や日本の金融緩和や米国景気の回復傾向から強気に転 じた。底入れ後の日本株では、銀行などの金融株や不動産株に投資妙味 があるとの見方を示している。

同証券の丸山俊株式ストラテジストは「米日の金融緩和に対する当 局のコミットメントが強まっている。景気回復が持続しながらも金融緩 和基調にあるときは、株式にとって心地よい状態だ」と述べた。さらに 米低金利の長期化が、現在までのところ為替の円高転換にはつながって いないことも好材料だとし、2010年9月末のTOPIX1200ポイント、 日経平均株価1万3000円というターゲットを再確認した。17日終値は TOPIXが947.43ポイント、日経平均が1万846円。

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日開いた連邦公開市場委員 会(FOMC)で、米景気の回復が過去最低水準の政策金利引き上げを 招くほど強くはないことを示唆した。また、日本銀行は17日の金融政 策決定会合で、新型オペによる供給額を10兆円程度から20兆円程度に 拡大することを決定した。

米景気について、丸山氏は「小売業と卸売業の在庫水準は低く、少 なくとも夏場までは、在庫積み増しの動きが生産活動を押し上げるだろ う」と予測する。

米国では1994年2月、04年6月などで長い金融緩和の後に利上げ に踏み切った。「いずれも利上げ直前の1年間は景気が回復しているも のの、利上げには早いという現在と同じ時期。そうした時期は金融株や 不動産株が上昇した」と、丸山氏は指摘。日本の金融と不動産株は世界 的に株価の出遅れが目立ち、今回も同様の展開が予想されるとし、業種 別では銀行やその他金融などの金融株、不動産株などを推奨している。

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