TB買いオペの落札利回りが上昇、期末前の持ち高圧縮で-あす入札

日本銀行が実施した国庫短期証券 (TB)買い切りオペで落札利回りが上昇した。決算期末を控えて持 ち高を圧縮するディーラーから売りが出たもよう。あすのTB2カ月 物の入札で投資家の需要が少ないと売り圧力が一段と強まるとの声も 聞かれた。

TB買い切りオペ4000億円は、各銘柄の前日終値と比べた案分落 札利回り格差がプラス0.004%になった。平均利回り格差はプラス

0.006%と、昨年12月25日以来の高水準。前回11日の利回り格差は 案分と平均がともにプラス0.003%だった。

市場では5月下旬から6月初旬に償還する2カ月物(89回債-91 回債)について、前日終値を0.5ベーシスポイント(bp)上回る0.12% 前後で売却する動きが出たとの見方が多い。3カ月から6カ月物にも 売りが出たとの指摘もあった。この日の新発3カ月物は0.12%で取引 された。

国内証券のディーラーによると、日銀が前日に新型オペ増額を決 めたが、投資家はTBを積極的に買ってこなかったため、期末のバラ ンスシートを意識して持ち高を落とさなければいけないディーラーが いるのではないかという。

日銀追加緩和は織り込み済み

前日の金融政策決定会合では、3カ月物の新型オペの供給枠が10 兆円程度から20兆円程度に拡大され、金融緩和に前向きな姿勢が示さ れたが、市場は織り込み済みだった。

しかし、一部のディーラーは新型オペの6カ月物への期間延長を 期待して、残存期間が長めのTBの持ち高を積み増していたとの指摘 もあった。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「23日の国債大量償還に伴う 買いが早くも一巡し、前日から売り圧力が強まっている。あすの2カ 月物の入札で売れ行きが良くなければ、期末に向けて金利上昇圧力が 高まる可能性もある」と指摘する。

19日に行われるTB2カ月物96回債(償還5月25日)の入札は、 発行額が3兆5000億円程度。最高落札利回りの予想は0.115%から

0.12%前後と幅が広い。別の国内証券のディーラーは、大口投資家の 買いが入るかどうかによって展開は大きく異なるとみていた。

日銀が資金供給を拡大、翌日物オペで

日銀は期末のレポ(現金担保付債券貸借)金利上昇を抑えるため、 資金供給を拡大した。定例化している1週間物の国債買い現先オペ 6000億円(23日-30日)に加え、翌日物で同オペ1兆円(23日-24 日)を追加。1日分の供給額としては1月15日以来の高水準になった。

レポは、国債決済が集中する23日の取引金利がやや強含んでいる。 同日は国債大量償還で6兆円超の資金余剰になるが、償還資金が一部 の金融機関に偏在し、レポ市場に流れづらい傾向がある。利払い債の 移転登録停止期間が明けて資金調達が増える一方、資金の出し手は慎 重になっていた。

国内証券のディーラーは、日銀が期末に配慮する姿勢を示し、翌 日物のオペが継続される可能性もあり、出し手が前向きに取引し始め たため、レポは0.11-0.12%と小幅な上昇にとどまっているという。 24日も財政要因の資金余剰日が続き、市場で償還資金が一部の金融機 関にとどまってレポ市場に流れてこないことが警戒されている。

日銀は、期末・期初物(3月31日-4月1日)の全店共通担保オ ペ2兆円も実施するなど、期末に潤沢な資金を供給する姿勢を示した。 新型オペ8000億円(貸付利率0.1%)の継続分も実施され、7倍を超 える応札が集まった。案分比率は14.3%。

東短リサーチの寺田氏は「翌日物の資金供給オペが目立っており、 当座預金残高を恒常的に拡大するというより、一時的な資金供給にと どめるのではないか」とみている。

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