米FRBは年末利上げか、金利差拡大で円安、株高-安田投信投資顧問

安田投信投資顧問の小泉治運用本 部長は、米国では経済が回復歩調をたどり、年末にも利上げが実施さ れる可能性があると予想した上で、「日本は利上げまで相当の時間を要 するため、日米金利差が拡大する中で円安、株高が進みやすい」との 見方を示した。

小泉氏は17日のブルームバーグとのインタビューで、米金融政策 の今後の見通しについて、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ に踏み出すためには雇用情勢の改善が条件になるとみており、時期と しては「失業率の低下が見込まれる10-12月期、あるいは2011年1 -3月期ではないか」と述べた。米失業率は昨年10月には26年ぶり に10%の大台を超え、その後も9%台後半での高止まりが続いている。

米国で10-12月期の利上げ観測が高まれば、米長期金利はこれを 先取りする格好で水準を切り上げる公算が大きい。小泉氏は、「米10 年債利回りは節目とされる4%を上抜けて、年末にかけて4.5%程度 まで上昇してもおかしくない」と話した。

16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策 金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期にわ たり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。

日銀利上げは11年度後半か

一方、小泉氏は日本ではデフレからの脱却が容易でないとの見通 しの下、日銀による利上げ時期は11年度の後半くらいと予想している。 長期金利は今夏の参院選前に国債増発への懸念から一時的には上昇す るとしながらも、「来年度を見渡すと、新発10年国債利回りは1.2-

1.5%程度でのレンジが見込まれ、今年度と同様に非常に狭い値幅での 推移が続くのではないか」との見方を示した。

このため、日米金利差は足元の230ベーシスポイント(bp)程度 から今後は拡大していく可能性が高く、為替市場でのドル高・円安や 株高が見込まれるともいう。小泉氏は、「金利差拡大に伴ってドル・円 相場は1ドル=95円をうかがう展開で、場合によっては100円が視野 に入るとみており、企業収益の改善期待から日経平均株価は1万2000 円程度までのじり高局面がありそうだ」と述べた。

今年度に入って以降の新発10年債利回りは、6月11日につけた

1.56%がピークとなり、その後はおおむね1.3%台を中心としたもみ 合い推移が続いている。今年1月以降に限れば1.29-1.38%と上下9 bpの極めて狭いレンジ内でこう着している。

安田投信投資顧問は明治安田生命保険の子会社で、09年12月末 時点での運用資産額は6773億円程度。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE