【個別銘柄】不動産、ユーロ安、東芝機、三井ハイ、邦鉛、Palt

材料銘柄の終値は以下の通り。

不動産株:三井不動産(8801)が2.4%安の1613円、三菱地所 (8802) は3.8%安の1476円。東京建物(8804)や東急不動産(8815)なども 軒並み下げ、東証1部不動産指数は33業種の下落率1位だった。モル ガン・スタンレー証券は17日付で、三井不と菱地所の投資判断を「イ コールウエート」から「アンダーウエート」にともに下げた。

精密機器など欧州高依存度銘柄:売上高に占める欧州の比率が 26%のオリンパス(7733)が終盤に下げを拡大し、2.3%安の2830円。 精密機器指数は33業種の下落率2位だった。ギリシャ財政問題の根強 い懸念を映し、午後の為替相場は1ユーロ=123円台前半までユーロ 安・円高が加速。ダウ・ジョーンズ通信はこの日午後、ギリシャ政府 が4月2-4日にかけ国際通貨基金(IMF)に金融支援を要請する 可能性があると報道。採算悪化を警戒する売りが広がった。欧州比率 が4割を超すシマノ(7309)も1.1%安の4070円。

東芝機械(6104):6.4%安の383円と反落。一時6.6%安と、昨 年10月2日(8.1%)以来の下落率を記録。販売価格が低迷、本格的 な回復には至っておらず、10 年3月期の連結営業損益予想を20億円 の赤字(従来計画は3億円の黒字)に減額した。年間配当計画も4円 50銭と前期の12円から減るため、失望売りの動きが広がった。

三井ハイテック(6966):5.3%安の747円。一時7.5%安と昨年 3月30日以来、約1年ぶりの日中下落率を記録した。家電向けを中心 に主力のリードフレームの需要落ち込みに加え、繰り延べ税金資産の 取り崩しも響き、前期(2010年1月期)の赤字幅が前の期から拡大し た。無配転落も嫌気された。

セイコーエプソン(6724):4.5%安の1485円と反落。クレディ・ スイス証券は17日、同社株の投資判断を「中立」から「アンダーパフ ォーム」へ、目標株価を1700円から1350円へ引き下げた。担当アナ リストの簡野邦彦氏は同日付の投資リポートで、電子デバイス事業は 想定以上に赤字が残るリスクが出てきたとしている。

ツルハホールディングス(3391):2.2%安の3325円と反落。M& A(企業の合併・買収)効果などで17日公表の9カ月累計(2009年 6月-10年2月)決算は大幅増益となったが、花粉飛散量が前年より 少なく、関連商品の売り上げが苦戦している点が嫌気された。

AOCホールディングス(5017):5.6%高の590円。一時9.1% 高の610円と昨年11月以来、4カ月ぶりの高値を付けた。原油の重軽 格差(軽質と重質の価格差)が拡大しつつあることが業績に寄与する などと評価し、シティグループ証券では17日付で投資判断を「中立」 から「買い」に引き上げた。

東邦亜鉛(5707):5.3%高の456円。10年3月期の連結純利益は 40億円になる見通し。LME(ロンドン金属取引所)相場が想定を上 回り、新興国需要も堅調、従来予想の30億円を上回る。前期実績は 52億円の赤字。配当は1株当たり年7円に決め、前期と従来計画の年 5円から増配となることも好感された。非鉄金属株では大阪チタニウ ムテクノロジーズ(5726)や東邦チタニウム(5727)なども高い。

若築建設(1888):5.7%高の56円。一時11%高の59円と09年 9月11日以来の水準を回復。10年3月期の連結営業利益が前期比17 倍の15億円強になりそう、と18日付の日本経済新聞朝刊が報道。新 規マンション建築から撤退、好採算の官公庁工事の比率が高まり、好 天で海上工事の原価率も低下するためという。海洋土木に強みを持つ 大豊建設(1822)や五洋建設(1893)東亜建設工業(1885)も連れ高。

ユアサ商事(8074):9.9%高の89円と急騰。一時12%高の91円 と09年10月23日以来の高値を回復。同社は17日に、50人募集して いた希望退職に48人が応募したと発表。ほかの制度も含めると70人 が退職することになった。希望退職の特別加算金費用として2010年3 月期に6億6000万円の特別損失を計上するが、11年3月期以降は年 間6億円の人件費削減が見込めるという。

田辺三菱製薬(4508):1.3%高の1367円と続伸。一時1.9%高の 1375円と08年10月9日以来、約1年5カ月ぶりの高値を付けた。多 発性硬化症治療薬「ジレニア」や糖尿病治療薬「カナグリフロジン」 など、開発中の新薬がほかの製薬メーカーに比べ多い。10年度は新薬 の開発進展や学会発表などイベントが豊富になるとの見方から買いが 入った。ドイツ証券は「買い」の投資判断を維持。

カカクコム(2371):1.9%高の34万7000円。サイトに価格情報 を載せる企業からの課金収入が伸び、今期(10年3月期)業績が会社 側予想を上回りそう、と18日付の日経新聞が報道。収益上振れを期待 する買いが優勢になった。

資源株:国際石油開発帝石(1605)が1.2%高の66万4000円、 コスモ石油(5007)が1.8%高の227円など。石油輸出国機構(OP EC)は17日の総会で、生産目標の据え置きを決めた。バレル当たり 80ドル を上回る原油相場に満足しており、08年以降で5回目となる 生産量の維持決定。また、米低金利の長期化期待や石油製品在庫の減 少から17 日のニューヨーク原油先物は1.5%高と、バレル82ドル台 に乗せた。

井上金属工業(6246):80円(21%)高の458円でストップ高(制 限値幅いっぱいの上昇)。徹底したコスト削減で、10年3月期の単体 営業利益予想を従来の2億4400万円から5億9000万円に増額した。 前期は19億9300万円。配当は1株当たり年7円50銭と従来計画の5 円から引き上げる。前期実績は年15円。

フィールズ(2767):1.8%高の11万4000円と反発。ティー・ワ イ・オー(4358)からウルトラマンシリーズなどのコンテンツを持つ 円谷プロダクションの株式を譲り受けることで合意した。フィールズ は51%を保有する。

東海カーボン(5301):1.1%高の532円。18日付の日刊工業新聞 によると、同社は5-6月をめどに、電炉用の黒鉛電極の稼働率を現 在の6割から8割に引き上げる。黒鉛電極の需要はまだ本格回復に至 らないが、アジアを中心に底打ち感が鮮明になり、休止していたライ ンを再稼働するという。

ガーラ(4777):6.9%安の5万1000円。新規タイトルの投入の遅 れを理由に、10年3月期の業績予想を下方修正。連結純利益は前期比 54%減の1億5000万円にとどまる見通し。従来計画は同39%増の4 億5000万円を見込んでいた。

あさひ(3333):2%高の1546円。大和証券キャピタルマーケッ ツは17日付で、投資判断「2(アウトパフォーム)」で新規に調査を 開始した。

東京製鉄(5423):4.3%高の1127円と3日続伸。クレディ・スイ ス証券は17日付で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に 引き上げた。

エム・ピー・ホールディングス(3734):10%安の2万9800円。 パソコンやプリンターなどのサービスを提供するビジネスセンター事 業が低迷、円高による為替差損も発生し、10年7月期の連結純損益予 想を従来の3000万円の黒字から1500万円の赤字に減額した。前期は 16億9700万円の赤字。業績先行き不安から売り注文が膨らんだ。

Paltac(8283):18日に東証・大証1部市場に新規上場し た。公募価格2200円売り気配で始まり、東証では午前9時15分に公 募価格を5.5%下回る2079円の初値が付いた。終値は2075円。卸売 事業という業態に成長期待を持ちにくいとして投資家の人気が低いほ か、株式公開規模が大きく、需給面も警戒されている。

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